新しく日銀の審議委員に就任した桜井真氏の経歴と主張

2016年4月1日、日本銀行政策委員会の審議委員に桜井真氏が就任しました。

白井さゆり審議委員の後任。白井氏が黒田総裁の提案に反対することも多かったのに対して。黒田総裁よりの人物と見られています。著書は一冊かつ共著。経済学者としてジェームズ・トービンの愛弟子とのこと。おそらくイェール大学で学んだのでしょう。


日銀審議委員:桜井真氏の経歴

金融業界において、それ程、大きな知名度がなく、経歴に関する情報は少な目。

1946年生まれの中央大学経済学部卒業、1976年に東京大学大学院博士課程修了し、日本輸出入銀行や大蔵省で活躍。

実務肌よりアナリスト・学究肌の人物という印象を受けます。

    • 1976年 東京大学大学院博士課程終了、日本輸出入銀行入行 (現 国際協力銀行)
    • 1980年 イェール大学 経済成長センター客員研究員
    • 1984年 大蔵省財政金融研究所特別研究員(兼務)
    • 1986年 経済企画庁研究所客員研究員
    • 1989年 大正海上基礎研究所主席研究員(=三井住友海上基礎研究所)
    • 1992年 三井海上投資顧問取締役
    • 1997年 三井海上基礎研究所国際金融研究センター所長
    • 2007年 サクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表
    • この間、慶応大学総合政策学部特別招聘教授、東北大学大学院客員講師、横浜国立大学経済学部客員講師として、金融論、国際経済学、マクロ経済学、等の科目を講義
    • 桜井真講演会より

上記経歴を紹介しているサイトの講演会テーマは、アベノミクスの成果と課題。3本の矢によるアベノミクス、金融政策と財政政策が成果を上げたとの内容。(2014年5月12日)

明らかに安倍首相及び黒田総裁に賛成派の人物。

桜井真さん、日銀審議員就任にあたっての発言

ロイターニュースの内容をまとめました。消費税増税見送り&状況によって追加緩和を実施することを考えている様子。また、株価や為替については一喜一憂せずというイメージを受けました。

経歴からも学者肌ですから、かなりデータを重視した政策を取る&黒田総裁と二人三脚で進みそう。年齢は70歳と少しお年を召されている方ですので、長老格として黒田総裁をバックアップする役割を担うのでしょうか。

  • 過去三年間の金融緩和で物価目標は6割達成
  • 原油安などで100%達成には時間がかかる
  • 日本経済は世界経済の減速で、半年や一年前に比べて下振れリスクが高くなっている
  • 米ドル/円80円台に比べて今の状況は円高ではない
  • 金融政策である程度のサプライズは必要
  • 金融政策は乱発すべきでない
  • 金融政策の手段は量から広げることが必要
  • 新たな政策手段を開発すべき
  • 消費税増税は、景気の下振れリスクが高い場合はハードルが高い

自民党の山本幸三衆院議員は桜井氏について「親友だ。世の中に知られていないけど、経済学の学識といい見識といい日本有数の人だ」と評価。また浜田宏一内閣官房参与と同じ「トービンの愛弟子だ」ともした。ブルームバーグ

桜井真氏の著書には、「日本経済-知の処方箋」など。1987年の本と古い著書が一つ、この本、中古品が一点だけアマゾンで出ていました。もう売り切れたかもしれません。

 

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