タンス預金の増加で2016年度のお札を増刷:日銀は5分で読めるマイナス金利ページを作成して銀行マンの怒りを買う

マイナス金利&マイナンバーの影響でタンス預金が増えたという話がちらほら。小型金庫の売れ行きが良いとの話も書きましたが、さらに、財務省が2016年度に印刷する一万円札を増やすとのニュースが出てきました。

財務省は、2016年度に印刷する1万円札を前年度より1億8000万枚(1・8兆円分)多い12億3000万枚(12・3兆円分)とする計画を決めた。 1万円札の印刷枚数はここ数年、年間10億5000万枚で横ばいだった。ライブドアニュース

ここ数年、横這いで良かったお札がタンス預金の増加で足りなくなったようです。マイナス金利で銀行にお金を預けてもほとんど利息を貰えない。なのにマイナンバーで所得は全て税務署に分かってしまうことから、お金を貯める最適な方法にタンス預金を選ぶ人が増えている様子。

日銀の2月マネーストック速報では、現金量は前年同月比6.7%増えて90.3兆円。1万円札が6.9%と大きな伸び。


5分で読めるマイナス金利は自己満足!?

黒田日銀総裁の異次元緩和は物価上昇率アップ=インフレ目標2%にはなかなかもっていけませんが、タンス預金を増やす効果だけはあった模様。

マイナス金利に対しては、日銀もかなり気を使っているようで、わざわざ5分で読めるマイナス金利というページを日銀の公式サイト内に作成しています。

「マイナスにはならなくても少しは下がるでしょう?」

「普通預金金利は0.02%だったのが、0.001%になりました。」

「それで消費が悪くなったりしない?」

「100万円預けて1年間の利息が200円だったのが10円になったということです。消費を悪くするほどの規模ではありませんよね。」

「本当にそれでデフレから抜け出せるの?」

「みなさん忘れているかもしれませんが、3年前まで物価はマイナスでした。今は、ガソリンのように世界中で下がっているものを除くと、物価は1%以上上がっています。『もうデフレには戻らない』というところまで、あと少しです。この3年間、『異次元緩和』は、たしかに効きました。それをもっと強力にするということです。かならずデフレから抜け出せます。」

日銀:5分で分かるマイナス金利

ライブドア(日刊ゲンダイ)では、メガバンク行員にインタビューしたという銀行マンの怒りの声を掲載!

「文面だけを見ると、『銀行は今まで儲けているから、マイナス金利でも問題ない』『まっ、それでも俺たちが配慮してやった』――みたいな内容で腹が立ちます。利息が200円から10円に激減する例を挙げながら、根拠も示さず『消費を悪くしない』と断言していることにも、クビをかしげてしまう。ライブドアニュース

日銀は量的・質的緩和にマイナス金利と政策フル稼働で頑張っています。そして、世界的に、中央銀行の金融政策だけではデフレ退治は無理!というのが通説になりつつある中で、マイナス金利や量的・質的緩和に効果があったから、このままの政策を続ければ、景気が良くなるとの理論を押し通していいのでしょうか。俺たちがいくら頑張っても限界があるから、財政支出や構造改革・新規ビジネスの創出・格差解消をしようと中銀側が声を上げられないものかなと思ってしまいます。

今、世界で起きている課題は、デフレ・雇用なき景気回復・資本集約の力で格差が広がっていること。中銀が緩和すればするほど、経済格差が高まるという現象が起きているのではとの議論が増えていることを忘れないでいただきたい。

このページの先頭へ