大塚家具の売上高が3か月連続で前年同月比を割り込む!どうする中価格帯にシフトした大塚久美子社長?

昨年、話題を呼んだ大塚家具のお家騒動。ここにきて資産管理団体を巡る裁判の決着と大塚家具の売上減少という二つのニュースが飛び込んできました。

大塚家具のIRで発表されているのが2016年に入ってからの売上減少。大塚家具の店舗レイアウト変更等が売上増加に繋がっていない。

今年3月の全店売上高が前年同月比88.2%だったのだ。お家騒動の影響で激しく売り上げが落ち込んだ昨年3月の売上高が前年同月比62.2%だったことを考えると、相当な落ち込みといえる。騒動前の水準と比べると、単純計算で約5割近くも売り上げが落ちていることになるのだ。日刊ゲンダイ

お家騒動で勝ち抜いた大塚久美子社長の手腕が試される正念場です。


大塚家具の売上高推移

売上高を大塚家具のIRから見てみましょう。確かに前年同月比割れ。特に2015年3月はもともと悪い数字から更に下落。

  • 2015年3月:62.2%
  • 2016年1月:89.3%
  • 2016年2月:96.3%
  • 2016年3月:88.2%

前年同月比の売上

お家騒動が終わった後に、2015年4月から大感謝祭フェアを開催して売上増加に繋げる。お家騒動を利用したCMも話題になったことが良い影響を与えた。

ところがそれ以降の売上は前年同月比100%を割ることも多く、2016年は3か月連続で前年同月比を割り込む売上に止まった。

●大塚家具の売上高

年間売上高自体、2003年の730億円をピークに減少傾向にあり、2015年は回復基調。会社自体の高成長期は一旦終り、新たな経営戦略を立てなければいけない時期だった。

大塚家具の売上高

ここにきて、裁判にようやく決着が、15億円のお金を父親の勝久氏に支払う方向での判決。

大塚家具の大塚勝久前会長(72)が、長女久美子社長(48)が役員を務める資産管理団体「ききょう企画」に15億円の支払いを求めた訴訟で、ききょう企画の代理人は13日、勝久氏の請求を全面的に認めた東京地裁判決について、控訴しないと明らかにした。勝久氏の勝訴が確定する。サンスポ

創業者の大塚勝久氏と娘の大塚久美子氏のお家騒動は話題になりました。ネット上では大塚久美子社長が家具屋姫と呼ばれたりしていましたね。

大塚家具の経営騒動まとめ

現在の大塚家具が進めている経営戦略

  • 高価格帯:安定した需要がある IDC OTSUKA、CASSINA
  • 中価格帯:決め手となるプレイヤーがいない。大塚家具がメインプレイヤーになる
  • 低価格帯:イケアやニトリが中価格帯からシェアを奪った:島忠、イケア、ニトリ

大塚家具の中期経営計画から(2015年2月)

これまでの高級路線から中価格帯にシフトしていくのが、大塚家具の経営戦略。

うーん、この中価格路線帯って結構難しいような気がします。

現代社会は格差問題が騒がれているように、中流家庭が減少してセレブ層とそれ以外に分かれつつある社会。その中であえて中価格路線を選ぶのが難しい道のような気がします。

低価格帯の中でも、安いだけではなく、環境やおしゃれ感にも配慮したのがイケア。

若年層~中間層のほとんどがイケアを選んでいるのではないでしょうか。そして、安さに敏感で低価格を求める層はニトリなどを選ぶ。

高級家具を求める層はブランドを指定買いする方向へとシフト。その中で入りやすく親しみやすい中価格帯を目指すことができるのかどうか。今後の大塚家具の動向は面白そうです。

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