モバイル型ロボット電話のロボホン:稀代の迷作そのお値段は19万8000円なり

シャープが発売するモバイル型ロボット電話の「ロボホン」。これって何年後かに、迷作として貴重品になりそうな予感。

1999年に発売されたソニーのペットロボット「AIBO」以上のびみょー感が漂うスタイル。ロボットクリエイター高橋氏の協力とのことですが、正直、あまりカッコよくありません。

お値段は19万8000円(税別)で、さらに月々の通話料がかかります。発売は2016年5月26日からで月産5000台を目指すとのこと。大学や研究機関が最先端ロボットとして、購入するのはありでしょうね。

それ以外のニーズはあるのでしょうか。ドバイのお金持ちたち、お金持ちの二世たち・・・・彼ら彼女たちがロボホンを持って豪遊する姿ってなんかシュールな風景を想像するのは私だけでしょうか。

かといって一般人が、ロボット電話に20万円ものお金を費やすとは思えません。

ロボホンの動画を見てみると結構かわいい。電車や会社でロボホンにかかってきた電話を取ると注目を集めそうです。

シャープによるロボホンの紹介ページ

ロボットクリエイター高橋智隆氏(東京大学先端科学技術研究センター特任准教授、株式会社ロボ・ガレージ代表取締役)と共同で開発した世界初※1の「モバイル型ロボット電話」

1.二足歩行が可能なヒューマノイドロボットで、音声対話による操作が可能

2.外出先にも手軽に携帯できる小型サイズを実現

3. 電話やメール、カメラなど携帯電話の基本機能のほか、写真や動画などを投影できるプロジェクターを搭載

4.専用アプリケーションのダウンロードにより、利用できる機能やサービスの追加が可能

シャープ公式

発明の初期というのは、世間に笑われてなんぼ。これをきっかけにして、ロボット技術が向上すると思えば、開発費にかけるお金は安いものという判断もできますね。エジソンしかり平賀源内しかり。最近読んだ国友藤兵衛のお話しでも、笑われながら改良を重ねてテレスコッフや気砲を作り上げた発明者&職人の力は凄いと感動しました。

このロボホンが進化すれば、いつかスターウォーズのC-3POのようになるかもしれません。

シャープは、1700億円もの営業赤字見込み・買収騒動に揺れる中で、よくこれだけの迷作品を販売にまでこぎつけたなと、関係者の努力に天晴と思います。

ロボホンが月産5000台売れるのかどうか楽しみです。

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