競馬で1.4億円の利益に6.9億円の追徴課税?

競馬で1.4億円の利益を得た会社員の男性が脱税で起訴されて、なんと利益を超える6.9億円の追徴課税を課されたことが話題になっています。

なぜ、こんなことが起きたのでしょうか?

競馬の税金は外れ馬券がカウントされない

この男性は、100万円を元手に2004年頃からインターネットで馬券を購入。

馬券で利益

●三年間でのトータル

・馬券購入費:約28億7千万円
・配当:約30億1千万円
・利益:約1億4千万円
・追徴課税:約6億9千万円

競馬の税金は、一時所得として計算されます。一位所得が年間に50万円を超えると確定申告を行い、税金を収めなければいけません。

●一時所得の基本計算

一時所得の金額={総収入金額-収入を得るために支出した金額-特別控除額(最高50万円)}

ここで、問題となるのが、「収入を得るために支出した金額」です。普通の感覚だと外れ馬券を含めた金額と思うのではないでしょうか。

国税局の判断では、外れ馬券を経費とみなしません。当たり馬券の購入費だけを経費として認めるために、利益以上の追徴課税が発生することになるのです。

根拠と損益通算

所得税法34条2項で「収入を生じた原因の発生に伴い直接要した金額に限る」

株式やFXなど資産運用の分野では、損益通算という考え方があり、損失と利益をトータルで考えられるのですが、競馬など公営ギャンブルの経費の考え方には納得できません。

競馬での税金問題

当然、今回の男性も、こんな巨額の税金を払えるわけがなく、外れ馬券も経費として認められるように大阪国税不服審判所に審査請求するとのことです。

昔は、競馬の馬券を買う場合は、競馬場や場外馬券売り場で、直接、現金で買いましたよね。身分証明書や過去の購買履歴などいりませんでした。

ところが、今回の件のようにインターネットで馬券を買うと、購入履歴や利益額などが全て分かります。

JRAがどれだけ税務署と連携しているかわかりません。ただ、税務署から●●さんの購入履歴データを下さいと要求されるとJRAとしては断れないはずです。

競馬の税金は矛盾している

みなさま、よくご存知のとおり、馬券の売上額の約25%は控除対象(還元率)ですが、うち10%は国庫に納付されています。つまり買った額の10%はすでに国に納めているわけです。

外れ馬券が経費として認められないと安心して馬券を買うこともできません。今のところ、大きい金額で馬券を買いたい人は、インターネットではなく競馬場やウインズで買った方が良さそうです。もちろん納税は必要ですよ。

競馬

また、JRAのホームページには、税金のことが一切書かれていません。(苦笑)

税金の件はJRAからも説明しておくのが筋で、今回の件に関してはJRA自身がこの会社員の味方になり法改正を働きかけても良い内容だと思います。

外れ馬券を経費として認めた。

2013年5月23日に大阪地裁で判決がでました。

判決が23日、大阪地裁であった。西田真基裁判長は、外れ馬券の購入費を経費として認めるという初の司法判断を示した。元会社員の無申告の違法性は認め、懲役2月、執行猶予2年(求刑・懲役1年)の有罪としたが、脱税額を約5000万円に大幅減額した。

2012年ジャパンカップのレース

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