預けたお金を新規顧客に配当:安愚楽牧場

利回り●%と、定期預金よりはるかに高い配当をセールストークにした金融詐欺事件は後をたちません。

最近も、安愚楽牧場やAIJ投資顧問など、多くの事件がありました。

安愚楽牧場の例

管財人が過去20年間に出資者から集めた約3700億円の使途を調べたところ、約2000億円(54%)が配当金としてオーナーに戻され、残りの約1700億円も畜産事業の赤字補填(ほてん)などに使われていたことが分かった。全体の収支は76億円の赤字という。出典:毎日jp

安愚楽牧場では、出資者から集めたお金の54%を配当に回していたとのことです。出資者から預かったお金で子牛を買い育成して育てて売る。

このビジネスモデルがまったく成り立っていなかったことがわかります。

安愚楽牧場の宣伝

安愚楽牧場の宣伝

この2011年の宣伝を見ると、100万円の出資金で一年間に3.8万円もらえます。つまり年利3.8%です。このご時世に美味しいですね。

そして、マネー誌などの媒体で宣伝を行い、何年も事業を継続していたのです。ということは、この年利3.8%を貰っていた人がたくさんいることになります。

実際、集めたお金の54%が配当金に回っていました。

ダマされる流れ

儲け話に興味関心を持つ

実際に少額投資をしてみる

配当が貰えた

金額を増やすともっと儲かる

破たんして出資金を失う

実際に出資を決める前には、調査をすると思います。その際に、私は実際に配当をもらったという話が耳に入ってきます。

そこで信用してしまうのですね。

金融詐欺事件のパターン

金融詐欺事件は、3つのパターンに分けられます。

1.最初からお金を集めるだけ集めて逃げる

一番、単純なパターンで、集めたお金を運用も配当もせずに逃げるパターンです。埋蔵金や隠し子詐欺などに多い内容です。

だます人数は少数を相手にします。

・私は、●●国の王族や貴族で利権を持っている。その利権を確保するためにお金が必要だ。

2.出資金を配当に回して、新規募集をする

安愚楽牧場が最初からこのパターンだったかは分かりませんが、お客の出資金を配当に回して、どんどん新規出資金を募れば、しばらく事業を続けることができます。

新規出資が止まれば、終わりです。

3.実際に運用をしたが失敗した。

最初は、真面目に運用をしていたが、運用が上手くいかずに損失を出し始めた。そこで、しばらく2のパターンで儲かっている振りをする。

こうなると、運用の方が上手く行く可能性は低くなります。ただでさえ上手く行かないのに、プレッシャーも大きくなります。

2008年には、米のナスダック元会長が詐欺事件で逮捕されています。

米ナスダック・ストック・マーケットのバーナード・マドフ元会長を詐欺の疑いで逮捕した。被害総額は500億ドル(約4兆5000億円)に上るとみられている。自身が運営する投資会社を通じたねずみ講詐欺の疑いが持たれている。

出典:ロイター

詐欺に引っかからないため

こういった詐欺にひっかからないために、旨い話に乗らないことが一番です。

あなただけに・高配当・今だけ・有名人も参加と4点セットが揃えば、近づかないようにしましょう。

日本の金利は、大変低く10年国債ですら1%以下の状態です。【2012年】

下記記事も参考に!

はじめてのマネー講座:お金についての危険な誘い

しかし、この安愚楽牧場という名前、誰が命名したのかすごい名前です。「安」易に「愚」かに「楽」したいとは、よく名づけたと思います。

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