世界の金融緩和とFRBの出口戦略

日本は2013年4月4日に金融緩和を行い、以降、世界各国で金融緩和の動きを見せています。

●新興国経済の減速による商品価格の下落

そして、インフレに対しての警戒感が弱まり、政策金利の引き下げや資金供給量を増やしています。

世界各国のインフレ率

●アジアのインフレ率

インフレ率(年平均値)の推移 - 世界経済のネタ帳

●アメリカ・オーストラリア・欧州のインフレ率

インフレ率(年平均値)の推移 - 世界経済のネタ帳

各国の金融緩和

・日本 4月4日:資金供給量を2年で2倍に

・ユーロ圏 5月2日:政策金利を0.75%⇒0.5%

・インド 5月3日:政策金利を7.5%⇒7.25%

・オーストラリア 5月7日:政策金利を3%⇒2.75%

・韓国 5月9日:政策金利を2.75%⇒2.5%

・ベトナム 5月10日:政策金利を8%⇒7%

・イスラエル 5月13日:政策金利を1.75%⇒1.5%

・トルコ 5月16日:政策金利を5%⇒4.5%

一方、米国は、FRBの金融緩和(QE)終了の出口戦略をどうするかについて市場の反応を見ながら作戦を練っています。

FRBのQE終了出口戦略

第1段階:米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の合計で毎月850億ドル(約8兆6000億円)の資産購入プログラムの縮小。購入金額を少しずつ減らしていきゼロにする。

第2段階:3兆ドル超に膨らんだFRBの資産規模の縮小。バーナンキFRB議長は議会証言で、資産を市場で直接売るのではなく、保有証券の償還を待つことで、市場に影響を与えないようにする考えを示した。市場にパニックを起こさせないことを重視する考え。

第3段階:事実上のゼロ金利政策の解除。
FRBは昨年末に「インフレ率が2.5%を上回らない限りは、失業率が6.5%に下がるまでゼロ金利政策を続ける」と表明した。

量的緩和を縮小し、雇用・物価動向を見た上で政策金利の引き上げとなる。

QE終了の時期

・2013年中盤に縮小開始し終盤に終了

・2013年終盤に縮小開始し年末に終了:現状ではここが有力か

・少なくとも2013年内は据え置き

雇用とインフレの双方で目標達成が必要:米国の非農業部門雇用者数の月あたり増加幅の安定した20万人超えとインフレに関するデータで上昇が見られた場合

QE終了で重要な経済指標

・失業率
・非農業民間部門雇用者数
・失業保険新規申請件数
・労働時間
・賃金
・労働参加率
・雇用率
・離職率

QE終了のためには、労働市場の改善がが必要となるため、FRBおよび市場は労働市場に関する指標を注目。

・FRBの出口戦略についての記事(ロイター)

・FOMC理事達の考え方(セントラル短資FX)

・世界経済の2013年スケジュール

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