終身介護保険の基本的な内容とその必要性
老後の生活を考えると介護について心配なことがたくさんあります。介護に必要なお金を介護保険と貯金(資産)で賄えるのか考えている方も多いことでしょう。
生命保険会社は生命保険や医療保険に力を入れて販売してきましたが、これから力が入ってくる分野が「終身介護保険」です。今、販売に力が入っている医療保険は、入院期間の短縮化や公的医療制度の充実を考えると少し疑問があります。
東京海上日動は、メディカルキットRというお金が返ってくる医療保険を発売しています。
保険は、万一のためのリスクヘッジ
生きる上で一番のリスクは「死のリスクより長生きのリスク」です。
高度成長期・バブル期の終身雇用・専業主婦がモデルケースだった時代は、一家の大黒柱が不幸にも亡くなり稼ぎが無くなることが最大のリスクでした。そのため、生命保険が人気であり、皆が加入したのです。
遺族厚生年金などの公的制度もあります。
老後が長くなったために長生きリスク
ところが、今は、平均寿命が伸び死亡率が下がったことで、最大のリスクは長生きリスクになりました。ある意味では死亡してしまえば、その後にお金は必要ありません。しかし、老後が長くなったことで稼ぎはない・少ない状態のまま、生活する時間が増えたのです。
【生きているが働けない状態が一番のリスクです。】
終身介護保険とは
終身介護保険とは、介護状態になったときにお金が貰える保険で、その保障期間は一生涯続くことが基本です。
終身介護保険の基本的な内容
●保障期間:一生涯
●保険金:介護一時金、介護年金(介護年金を受けている間は、保険料免除)
●支払基準:公的介護保険制度で「要介護2もしくは3」以上と認定されたとき
支払基準は重要で、通常の生命保険も高度障害になると保険金が貰えるタイプがありますが、その基準があいまいな事が少なくありません。 公的介護保険制度の診断と共通の支払基準だと安心です。生命保険会社の独自基準だとお金の支払いについて思うように行かないケースが出てくることがあります。
保険金は、掛け捨てや一時払いなど様々なタイプがあります。また、介護状態にならずに亡くなった場合は、「死亡給付金」としてお金を貰える保険と貰えない保険とがあります。
●ソニー生命の終身介護保険の例
●アフラックの終身介護保険の例
アフラックの一生やさしい介護保険(介護MASTER)
終身介護保険の保険料はそれなりのお金がかかりますので、複数の保険会社を検討してご利用ください。