人気を集める新興国投資は、QE3の縮小でお金が流出!
長きに渡った米国の量的金融緩和(QE)の縮小が2013年春から話題に上り、中国経済の減速傾向がはっきりするにつれ、新興国からのお金の流出と経済悪化のリスクが高まっています。
IMFの経済成長率見通し
2013年7月9日に発表したIMF(国際通貨基金)の世界経済成長率見通しでは、新興国の弱さが成長見通しを引き下げています。
先進国のリスクは低いが新興国のリスクは拡大していると公表
●世界経済の成長率
2011 |
2012 |
2013 |
2014 |
|
世界 |
3.9 |
3.1 |
3.1(-0.2) |
3.8(-0.2) |
米国 |
1.8 |
2.2 |
1.7(-0.2) |
2.7(-0.2) |
ユーロ圏 |
1.5 |
-0.6 |
-0.6(-0.3) |
0.9(-0.1) |
日本 |
-0.6 |
1.9 |
2.0(0.5) |
1.2(-0.3) |
ロシア |
4.3 |
3.4 |
2.5(0.0) |
3.3(-0.5) |
中国 |
9.3 |
7.8 |
7.8(-0.3) |
7.7(-0.6) |
インド |
6.3 |
3.2 |
5.6(-0.2) |
6.3(-0.1) |
ASEAN-5 |
4.5 |
6.1 |
5.6(-0.3) |
5.7(0.2) |
ブラジル |
2.7 |
0.9 |
2.5(-0.5) |
3.2(0.8) |
2013年7月のIMF見通し:2013年・2014年は予測値()内は、2013年4月からの変化
IMFが懸念するリスク要因
1.米国のQE縮小にによるお金の流れがストップし新興国から先進国(米国)に逆流する
2.中国経済の減速。シャドーバンキング問題や賃金上昇の影響、建設すれど収益上がらず状態の可能性
3.中国の経済成長が資源価格の高騰を支え、新興国に恩恵をもたらしていたが、中国経済減速と資源価格低下のリスク
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