売りからスタートできるのはなぜ?(FX)

FX(外国為替証拠金取引)は、売りからスタートできることが特徴の一つです。

外貨預金・外貨MMFなどの外貨に投資する金融商品の中でもFXの最大のメリットの一つです。

売りからスタートの例

例えば、ドル/円で考えると、利益と損失は逆の関係になります。

・ドルが上昇し円が下落すると予想すればドル買い円売り=ドル買いポジション
例:1ドル90円、円安で利益(例:100円)、円高で損失となります。(例:80円)

・ドルが下落し円が上昇すると予想すればドル売り円買い=ドル売りポジション
例:1ドル90円、円安で損失(例:100円)、円高で利益となります。(例:80円)

売りからスタートの図

パターンA:思惑と反対に相場が動いた

1ドル90円の時に売建玉し、100円で買決済しました。

(売値:90円-買値:100円)×1万通貨=-10万円の損失

パターンB:思惑通りに相場が動いた

1ドル90円の時に売建玉し、80円で買決済しました。

(売値:90円-買値:80円)×1万通貨=10万円の利益

 

FX会社での注文

FX会社で実際に注文するときにどのような形になるのか見てみましょう。(画面はアイネット証券)

売りポジションでも買ポジションでもスタートできます。
●実際のドル/円、新規注文画面

新規注文画面

売買区分で、「売」「買」を選べます。

●注文後のポジション画面

ポジション画面

例として、買いポジション(約定レート:79.39円)と売りポジション(約定レート:79.382円)の二つのポジションを持っています。

上欄:買いポジション
下欄:売りポジション

このように、FXは、売りからのスタートを利用することで、ドル安円高局面でも利益を出すことができるのです。

外貨預金では、今後、ドル安円高になると思っても、保有しているドル預金を円に換える以外にできることはありません。

もし、分かり難い場合には、ドルを売って円を買う、つまり円を買って円の価値が上がったら利益が出ると考えてください。

●円安ドル高(円高ドル安)

円安=円の価値が安くなる。ドル高=ドルの価値が高くなる

円高=円の価値が高くなるドル安=ドルの価値が安くなる

為替レート=交換

普通に商品を購入する時は、円との交換です。パソコンを買う時は、日本円とパソコンを交換しますね。価格は、日本円とパソコンの交換レートと考えることができます。

為替レートは、通貨を交換しますので、日本円とドルの交換となり、日本円が上がるとは、ドルやユーロなど他の通貨に対して上がるということになります。

円とドルの価値は変わらずに、ユーロが上昇して、円安ユーロ高となることもあります。

●通貨ペアと価格

通貨ペアと価格

ドル/円は、ドルと円の交換レート、ユーロ/ドルはユーロとドルの交換レートです。

差金決済、持っていないのに売れる?

なぜ、売りからスタートできるのでしょうか?手元にドルはありません。

FXは差金決済を元にした金融商品です。

外貨預金の場合には、現物決済となりますので、外貨を売るためには、手元(口座)にドルなどが必要です。

しかし、差金決済取引は、売買を行った結果として生じた利益や損失だけをお互いに受け渡します。

そのため、ドルやユーロを持っている必要はなく、利益や損失だけをFX会社の口座内で処理することができるのです。

買ったものは、最終的に、いつか売りを行って差損益を確定するように、売った場合もいつか買いを行い差損益を確定することになります。

実際の生活でも、手元にない商品を誰かに譲ることや売ることがあると思います。その場合、最終的に品物を渡さなければ問題になりますが、約束通りきちんと渡せば取引として成り立つことと同じです。

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