過去のパフォーマンスだけで投資信託を決めてはいけない
投資信託を選ぶ際の基準となるのが過去のパフォーマンス。モーニングスターやヤフーファイナンス・証券会社のサイトで、過去のパフォーマンスを調べることができます。
- モーニングスター:投資信託
- ヤフーファイナンス:ファンド検索:モーニングスター提供
- 投資信託目論見書検索エンジン:投資信託協会
儲かっている投信を選びたくなるのが人情ながら、少々お待ちください。
高いパフォーマンスが永遠に続くとは限らない
過去のパフォーマンスが良かったということは、たまたまかもしれません。また、ハイリスク・ハイリターンを求めた結果として高成績をあげられたのかもしれません。
その辺りをしっかりと見て置かなければいけません。
以前に、株式の投資顧問に関する問題勧誘で以下のような話がありました。
- 複数の投資顧問会社を保有する。
- 会社ごとに推奨銘柄を変えて勧誘する
- 的中銘柄を伝えた顧客に絞って勧誘を繰り返す
いかがでしょうか?株の上がる下がるを50%確率と考えるならば、1回目を100人にすれば、的中は50人。次は25人。3回連続で当たるのは12.5人ですよね。こうして的中率の点から信用を得て営業を行うと入会率が飛躍的に上昇します。
投資信託も同じ会社が大量に発行しています。数本どころか数十本出していて当たり前。これならどれか当たりそうなもの。
投資信託のパフォーマンスにおける注意点
過去のパフォーマンスが引き続き繰り返せるとは限らない。
リスクを取った結果、高成績の可能性がある
ベンチマークとの比較が大切(日経平均やTOPIX)
投資信託は、絶対利益を目指すファンドよりベンチマークを上回ることを目指すファンドがほとんど。つまり、相場環境が良くて日経平均が上昇している時には、投資信託のほとんどは利益が出ます。逆に投資環境が良くない時は利益が出ないということ。
投資信託選びは、市場環境を予測して判断するか。コツコツ積み立てていくかのどちらかをおすすめします。凄い投資信託は、そうそうありません。欧米にたくさんあるヘッジファンドのように成功報酬ではなく、サラリーマン社員による投資に特別な利益を期待してもむずかしいのが現実です。
それよりもインデックスに連動する投資信託やETFの方が手数料が安くてお得。