日本版ISA口座「少額投資非課税制度」の注意点

2014年から日本版ISAがスタートします。貯金から投資へとのスローガンの元に株式投資を増やそうという意図が昔から言われていますね。

確かに預金ではお金がなかなか増えない現状にあって、株式投資でお金を増やすことは魅力的です。

ただし、知識ゼロでISA口座だ・株式投資だと焦ってはいけません。

日経平均とダウ

●日経平均とNYダウの価格(GMOクリック証券チャート)

なお、投資信託や上場株式等から生じる所得への課税は、日本版ISA制度の導入にあわせて現在の10%から20%になる予定です。

ISA口座とは

年間100万円までの投資が5年間非課税となる制度です。

ISA口座と呼ばれる口座を開き、その口座内で購入した株式や投資信託などの売却益と配当金が、5年間非課税(ISA以外の口座だと税率20%)で、2014年から23年の10年間限定の制度です。

毎年、100万円を上限として、5年間で500万円が上限となります。

なお、すでに保有している株式や投信をISA口座に移管して非課税対象にすることはできません。

英国のISA口座

1999年に英国で導入された制度で、株式や投資信託に投資する株式型と預金型の二つがあります。

国民の4割がISA口座を保有しており、導入当初は株式型の人気が高かったものの、近年は預金型が人気です。

日英のISA制度比較

英国 日本
対象者 株式型は18歳以上

預金型は16歳以上の居住者

満20歳以上の居住者
口座開設期間 制限なし 2014年~23年
投資対象 株式型:株式や投信

預金型:預金など

株式や投信など
非課税投資額 ISA全体で1万1280ポンド(約158万円)

預金型だけの場合は半額

年100万円

5年分で500万円

非課税期間 制限なし 5年間
繰り越せば最長10年間
途中売却 可能 可能

出典:日本経済新聞(2013年4月3日)

日本版ISA口座の注意点

ISA口座を開設・取引する時の注意点をご紹介します。

●銀行で口座開設すると株式投資ができない。:株式投資をしたい場合は証券会社で口座を開きましょう。

●非課税対象は新規投資分:現在、保有している株式や投信の移行はできない。

●国内上場株式と投信のみ:社債や外国株式・個人向け国債などは対象外。

●一人一口座:ISA口座は一人一口座のみです。金融機関の変更は10年間を3期間(4年・4年・2年)に分けて、期間ごとに一つの金融機関でしか口座開設できない。

●金融機関の変更:第二期間(4年後)や第三期間(8年後)まで変更できない上に、変更時は株式や投信を換金する必要がある。

●損益通算:ISA口座内の損失を他の口座(特定口座や一般口座)と損益通算できない。

●ISA期間終了時の価格:ISA期間終了時の時価に値洗いされる。例:100万円の価格で購入した株がISA終了時に50万円に値下がりしていると、その株の取得価格が50万円になり、その後に80万円に値上がりして売却すると差額の30万円が売却益とみなされて課税対象になります。

日本版ISA口座獲得キャンペーン

上記のように、ISA口座は一人一口座で、金融機関の変更が難しいことが特徴です。そのため、囲い込みを狙い、ISA口座獲得キャンペーンの盛り上がりが予想できます。

口座開設をお考えの方は、目先のキャンペーンでついてくるおまけ(商品券やポイント・一時的なプレゼント)に惑わされずに、長期間、取引できる・したい金融機関を選んで口座開設をしてください。

それにあくまでも利益に対しての税金が非課税になるだけで投資したお金が減らない・損しないという話しではないことをお忘れなく!

日本版ISAの愛称は、「NISA」に決まりました。さらに詳しい注意点などは次の記事をご覧ください。

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