日本版ISA:愛称NISAの落とし穴。口座移動が難しいので開設は慎重に

年間100万円までの投資が5年間非課税となる日本版ISAの=「NISA」。

証券会社をはじめとした金融機関で、特集やキャンペーンが組まれているのでご存じの方も多いでしょう。

税制優遇NISAの概要

2013年12月末に証券優遇税制(軽減税率10%は終了し、2013年1月より新たな優遇処置として、【NISA(少額投資非課税制度)】としてスタートします。

NISA口座で株式や投信を購入すると、本来は20%課税される配当金や売買益などが非課税となる。

日本証券業協会では、剛力彩芽さんをイメージキャラクターに、宣伝活動中!

●CM 「NISA」 投資家デビュー篇

NISAを利用するには、NISA用に金融機関に口座開設をしなければいけません。しかも口座移動ができませんので、金融機関は囲い込みに必死です。

NISAのイメージ

NISAのイメージ:剛力彩芽のNISAラクラクWEB(日本証券業協会)

専用ウェブサイトを開設し、様々な説明やPRを行うなど、力が入っています。細かいポイントを知りたい方はぜひご覧ください。

NISAを利用する時は落とし穴に注意

前回の日本版ISAで書きましたようにNISAには注意すべき落とし穴があります。

まず、NISAの主要なポイントです。

  • 1人1口座限定
  • 毎年100万円の非課税枠
  • 最大で500万円の非課税枠
  • 途中売却すると非課税対象から外れる
  • 短期売買で利用枠が減る
  • 日本在住の20歳以上全員が対象

NISAの落とし穴

1.損益通算や3年間の損失繰越は出来ない。

NISAを利用する上でのデメリットとして、損益通算ができないことがあげられます。

株式など投資商品は利益が出ている銘柄も損失が出てくる銘柄も出てくることでしょう。

ところが、NISAでは、この損益通算ができません。儲かればいいのですが損の場合、税金の負担が増える場合があります。

2.一人1口座しか作れない

金融機関が囲い込みに必死になっている理由がこれです。一人1口座ですから一度開設すると他の口座を開けません。

3.証券会社等によってNISA口座で扱える銘柄や種類は異なる。

一人1口座なのに、取り扱える銘柄が違います。2と3を合わせて考えると、取引手数料や取扱い銘柄などを慎重に検討する必要があることが分かると思います。

4.現在、保有している株式は移せない

株式や投資信託を持っていてもNISA口座には移せず、新規購入が必要です。

5.毎年100万円の非課税枠の繰り越しはできない

毎年100万円までの非課税枠を使わなかった場合に翌年への繰り越しはできません。

1年目30万円しか使わなくても翌年130万円にはならないということです。

6.売却しても非課税枠は空かない。

NISA口座で100万円の株を買い、しばらくして売却しても利用限度額(非課税枠)は空きません。

利用限度額は一人年間100万円までです。=長期保有型を前提にしているシステムです。

 

口座開設を行う場合は、くれぐれも慎重に行いましょう!

このページの先頭へ