未成年者向けのジュニアNISAは2016年から新設
未成年者のNISA口座としてジュニアNISAが2016年から新設されます。0~19歳の若年層を対象にした口座で、祖父母や両親がお金を出して、未成年者口座で運用するイメージ。
現在のNISAが、20歳以上に対して利用できるのに対して、子供向けの口座。
ジュニアNISAが2016年から開始
子どもNISA(ジュニアNISA)とは、未成年者のNISA口座開設で、実際のお金は両親や祖父母などが拠出することを想定。未成年者本人の運用ももちろんOK。
主な概要
- 対象者:0~19歳の国内居住者
- 年間投資上限額:80万円(累計400万円)
- 非課税対象:上場株式、公募株式投信等の配当、譲渡益等
- 投資可能期間:2016年4月~23年12月末
- 非課税期間:投資した年から数えて最長5年
- 適用管理:原則として、親権者による代行。払い出し制限有り
- 資金:両親以外でもOK。贈与税の基礎控除(年110万円)を適用予定
子供が18歳になるまでは払い出し制限をかけるという形。実際に投資のお金を拠出するのは「親」や「祖父母」が想定されているなど金融資産の多い老年層から若年層への資産移転も視野に入れた政策。
相続税対策として考える人もいると思いますが、資金拠出については特別な贈与税の控除はなく、他の贈与と合わせて110万円を超えると贈与税が課税されることになります。
子供の進学費用が高騰する中で、学資保険を利用する層も多く、長期投資の観点からも株式投資で長期運用するのも有りかもしれません。ただし、株式投資は元本保証ではなく、NISAの効果は非課税制度にとどまるということをお忘れなく。NISA=儲かるという安易な考えで運用しては、大事な資産を減らすことにもなりかねません。