イーストスプリング・インドネシア債券オープンの評価と3つの注意する点
インドネシア・ブラジルなど新興国の成長に着目したファンドの売り出し・宣伝がこのところ増えています。日本やアメリカの先進国に投資しても利回りが期待できないことから、リスクはあるもののリターンの大きい投資へと金融機関・顧客とも目が向けられています。
新興国への投資は、その一つで、中国・インド・ブラジルは、当たり前として、その次への期待が高まっています。
新興国のなかでも人口の多さ・資源の豊富さから、今後の発展が期待されている国が、インドネシア・ナイジェリア・ポーランドなどです。
イーストスプリング・インベストメンツ株式会社が設定・運用しているインドネシア債券オープン(毎月決算型)をご紹介します。
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インドネシア10年国債の利回り
2012年8月16日:5.906%
過去5年の利回りを見ると2008年に16%超という非常に不安定な時期があったことが分かります。
出典:国際投信投資顧問
イーストスプリング・インドネシア債券オープンの主な概要
主な商品概要は以下の通りです。
・イーストスプリング・インドネシア債券オープン(毎月決算型)
・ファンドの概要:毎月決算型の投資信託、ファンド・オブ・ファンズ形式で運用
・ファンドの投資対象:インドネシアの国債・公社債
・買付単位:1万口(1万円以上)が主
・販売価格:変動します。
・当初価格:1口=1円
・購入時手数料:3.15%(上限)
・信託報酬:1.6365%(上限)
・信託財産留保額(0.3%)
・毎月分配:毎月18日に決算および収益分配
・設定・運用会社:イーストスプリング ・インベストメンツ株式会社(2012年2月14日にPCAアセット・マネジメント株式会社から変更)
当ファンドの主なリスク
・価格変動リスク:債券価格は変動します。
・金利変動リスク:金利が上昇すると債券価格は下落します。
・為替リスク:為替ヘッジを行わないことから、為替相場が円高方向に動くと基準価格が下落します。
・信用リスク:発行体の債務不履行などのリスク
・カントリーリスク:通貨発行国のリスク
・流動性リスク:換金や途中売却についてのリスク
当ファンドの状態
・ファンド基準価額:9,370円
・ファンド資産額:266百万円
出典:モーニングスター、2012年08月15日
イーストスプリング・インドネシア債券オープンの注意点
インドネシア経済の状況
インドネシアは、新興国の一つで、世界4位の約2億3千万人の人口を擁しているため、将来の発展が期待されています。
そのため、成熟した先進国と異なり、世界経済の発展期には、成長スピードが速く、投資の収益が期待できます。
ただし、世界経済が危機に陥ると投資したお金が引き上げられて経済が苦境に陥る可能性もあります。
○インドネシアルピア/円のチャート(IDR/JPY)

イーストスプリング・インドネシア債券オープン
このファンドは、債券投資中心であることから株式投資信託程の激しい変動はしにくいでしょう。
とはいえ、新興国「インドネシア」への投資であることからリスクのある金融商品です。
☆3つの注意点☆
・為替がインドネシアルピア(IRD)安円高に動けば、ファンドの基準価額は下がります。
・インドネシアの金利が上昇すれば、債券価格が下がり、ファンドの基準価額は下がります。
・信託報酬や購入時手数料を良く確認しましょう。販売する証券会社によりコストは異なり、本ページでは、上限値を記載しています。
信託報酬は、基準価額の変動や分配金の有無にかかわらず徴収されますので、それを上回る利益を得ないと割に合いません。
○島国:インドネシア(グーグルマップ)
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