ノックイン型日経平均連動社債=リンク債は、高利率ながらリスクと見合わない?

利率が3.50%と非常に高い外国債券をご紹介します。RBS発行の円建て社債に比べて、リスクが高い分、利率の良い金融商品です。

ノックイン型日経平均連動債(リンク債)は、デリバティブの一種であるオプションを組み込むことで高い利率を提供しています。

日経平均株価と連動し、株価がノックイン価格として設定された水準を割り込まない限り、高い利率を得ることができる債券です。

ノックイン型日経平均連動社債の事例

当初の日経平均株価から、今後約2年の間で35%以上の値下がりがないと考えている方には、年率3.50%(税引前)の好クーポンを享受できる可能性があります!(日経平均が35%以上値下がりした場合には、元本割れのリスクがあります)。

商品名:バークレイズ・バンク・ピーエルシー2014年6月26日満期 早期償還条項付ノックイン型日経平均株価連動円建社債

発行体:バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)

格付(※1):Aa3(Moody’s) / A+(S&P)

売出価格:額面金額の100%

利率(年):3.50%(税引前)

発行日:2012/6/25

発行額:10億円

利払日:年4回払 3月、6月、9月、12月の各26日(30/360ベース)

満期償還日:2014/6/26

お申し込み単位(額面):50万円以上、50万円単位

当初日経平均株価:条件設定日(2012/6/26)の日経平均株価終値

早期償還判定水準:当初日経平均株価105.00%(小数第3位を四捨五入)

早期償還日:満期償還日を除く各利払日

早期償還評価日:各早期償還日の5予定取引所営業日前

ノックイン事由:観察期間中の日経平均株価終値が一度でもノックイン判定水準と等しいかまたはこれを下回った場合

ノックイン判定水準:当初日経平均株価×65.00%(小数第3位を四捨五入)

最終日経平均株価:最終評価日の日経平均株価終値

最終評価日:満期償還日の5予定取引所営業日前

早期償還:各早期償還評価日の日経平均株価終値が、早期償還判定水準以上の場合、本債券は直後の早期償還日に額面金額の100.00%と当該利払期日に支払われるべき利金の支払をもって早期償還されます。

※早期償還した場合、利金は当該早期償還日分までのお受け取りで、以降の利金はお受け取りできません。

満期償還:本債券は、早期に償還または買入消却されない限り、満期償還日に下記の条件にて償還されます。

①ノックイン事由が発生しなかった場合、

額面金額の100.00%現金にて償還

②ノックイン事由が発生した場合、

額面金額×(最終日経平均株価 ÷ 当初日経平均株価)の現金にて償還

(ただし0は下回らず、額面金額を上回りません。円未満四捨五入)

出典:SBI証券

債券の概要

バークレイズ (Barclays plc) はイギリス・ロンドンに本拠を置く国際金融グループです。

バークレイズ・バンク・ピーエルシー2014年6月26日満期 早期償還条項付ノックイン型日経平均株価連動円建社債=非常に長い名前ですので本債券とよびます。(苦笑)

この債券の場合は、日経平均株価が5,585.55円を下回るとノックインとなり額面割れとなります。

早期償還

また、早期償還評価日(本債券の場合、各利払い日)に、日経平均株価が、設定当初の価格より105%以上上昇していると早期償還となります。

この場合は、額面割れにはなりませんが、償還以降に受け取れたはずの利子が受け取れません。

本債券は、債券としてのリスクも存在しますので注意が必要です。

日経リンク債のリスク

この日経リンク債は、利率が高いことで人気を呼ぶ一方で、投資家が損する商品だという批判を受けることがあります。

批判内容は、営業のセールストークとして、「日経平均株価がそこまで下落するはずがない。確実とはいえないが損失を出し難い商品です」として売り込むものの、実際には下落してしまうというものです。

実際にノックイン水準に達したか?

日経平均リンク債が実際にノックイン水準に達したかを1990年一月から2011年にかけて検証した方がいます。

ノックイン水準が「当初価格」の65%以下となると、それに当たるのは5078日中652日、12.84%に率は低下します。
期間1年で「ノックイン水準が当初価格の65%」ならば、ノックインの確率は約13%、 残りの87%は「利息プラス額面100%償還」だったということです。

なでしこインベストメント【日経リンク債】

ノックイン水準が当初価格の65%以下の場合、12.84%の確率でノックインしたとのこと。

日経平均リンク債の利率は確かに良いのですが、10%以上の確率でノックインする可能性があることを検討する際には考慮しておきましょう。

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