債券とはお金を貸して返済してもらう借用証書

初めての債券

債券は国や地方公共団体・企業などが資金調達のために発行するものです。

債券と株式の違い

株式は、企業に対する出資で資本として企業にお金を出します。
その結果、収益が上がれば株主配当を受け取ることができ、株価が上昇すれば売却益を得ることができます。

債券は、お金を貸した借用証書です。
債券の一つである日本国債を買うことは、あなたが日本政府にお金を貸したということになり満期が来ると返済されます。
利子(クーポン)が付きます

定期預金と債券の違い

債券は、満期日、利率、額面金額が決まっており、満期になると額面金額が返済されます。

このように債券と定期預金は似た性質を持っています。

異なる点は、安全性です。
預貯金は条件付きながら元本保証の金融商品ですが、債券は発行体が倒産するなどの場合、全額が返済されませんので信用リスクが重要となります。

そのため、債券は信用度を図る格付けという仕組みが発展しています。

債券の主な魅力

1. 満期時に額間金額が戻ってきます。
株式では、価格変動により利益を得たり損失が出たりします。それに対して債券は、日々値動きはしますが、満期時には額面金額が戻ります。

2. 利息が定期的にもらえます。
債券は発行時に利率が設定され、あらかじめ決まった日(利払い日)に利息が支払われます。(一部例外あり)

3. いつでも売買できます。
債券は、原則としてその時の値段で売却や購入ができます。
中途で売買した場合には、売買損益が発生します。もちろん売買するかどうかは投資家が決められますので満期まで持つことができます。

利付債と割引債

◆利付債
利付債は、通常年2回、額面金額に対して利率分の利子が受け取れます。
満期を迎えると額面金額で償還されます。

◆割引債
割引債は、額面金額より利息相当分が割り引かれた価格(安い価格)で発行されて満期時に額面金額で償還されます。つまり、割り引かれた分が利子の代わりとなります。

債券の発行方式

◆公募発行:発行する機関(発行体)が発行総額や利率、発行価格、発行日などを決めて投資家を募集します。

◆入札発行:発行体が発行総額を決めて入札によって発行価格を決定します。国債などがこの方式

◆売出発行:債券の発行総額を決めずに、期間中に応募された金額を発行総額とします。

公募方式に対して特定の投資家を対象とする方式を私募方式といいます。

債券の価格

債券価格は、基本的に「金利」と「信用リスク」の二つの点から価格が動きます。

債券価格と市場金利

1. 市場金利が上がれば債券価格は下がります。

購入時より市場金利が上がると、債券は売られてしまい債券価格が下がります。

2. 市場金利が下がれば債券価格は上がります。

購入時より市場金利が下がると利率が固定されている債券の買い手が増えて債券価格があがります。

3. 満期が近づくと債券価格は満期価格に近づきます。

1.2.のように市場金利の変動にともない債券価格は変動しますが、満期が近づくにつれ価格は約束された額面価格に近づいていきます。満期になると額面価格で償還されます。

債券の種類

債券は様々な種類がありますので、見ていきましょう。

【公共債】

◆国債:国が発行する債券で、年に二回利子を受け取る「利付国債」と利子が額面から差し引かれて発行される「割引国債」があります。また、期間により分類されます。

◆個人向け国債:国債の一種で個人投資家を対象とした国債です。1万円から購入できます。

◆地方債:都道府県や政令指定都市などの地方公共団体が発行します。国債よりも利率とリスクが若干高い傾向にあります。

◆政府保証債:政府系機関である公団や公庫が発行する債券で、元金償還と利息支払いを政府が保証します。

【社債】

◆普通社債:企業が事業の資金を調達するために発行する債券です。信用力の高い企業は利率が低め、信用力の低い企業は利率が高くなります。

◆転換社債型新株予約権付社債:株式に転換することができる債券です。株価上昇を期待して、株式に転換(価格はあらかじめ決められています)することができます。

◆新株予約権付社債:決められた価格で新株を購入できる権利(ワラント)がついている債券。株価が値上がりすれば有利ですが、値下がりするリスクもあります。

◆金融債:金融機関が発行する債券です。

【外国債券】

◆公共債:日本以外の国や政府系機関など公的団体が発行する債券です。

◆国際機関債:国際復興開発銀行などの国際機関が発行する債券で、民間の債券に比べて安全性は高いといえます。

◆民間債:日本以外の民間団体が発行する債券です。購入時には慎重な調査が必要です。

債券の基本的な情報

【具体的な商品概要例】

債券の商品の例

格付けについて

債券投資の際に必須な情報が「格付け」です。

AAAなど「A」が多い程、信用力が高く「C」や「D」は信用力が低くリスクが高い事を示します。

格付け会社は、発行された債券および発行体が有する債務を償還まで予定通り支払える能力があるかどうかについて格付けを行い

AAAやBBBといった記号で評価する会社します。

【世界の主な格付け会社】

格付投資情報センター(R&I)

日本格付研究所(JCR)

ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク

スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・サービシズ(S&P)

フィッチレーティングスリミテッド

債券で利益を得る方法

債券を購入から満期まで保有した場合に得られる収益として額面金額と購入価格の差額利息として支払われるクーポンによる収入があります。

このページの先頭へ