必ず勝てるわけではないテクニカル分析はダマシに注意
テクニカル分析で全てが分かる?
■テクニカル分析を学び出すと、相場はすべてテクニカル分析で説明できると思う場合があります。
■絶対儲かるテクニカル分析があるはずで、それを探し出せれば大儲けできると考える時期があります。
とはいえ、優秀なテクニカル分析があれば100%成功できるとは限りませんし、どんな相場環境でも通用する唯一のテクニカル分析はありません。
解釈次第で、テクニカル分析の売買ポイントは変わります。
相場において100戦100勝はなく、どんなに優秀なトレーダーでも失敗することはあります。
テクニカル分析や投資技術は、勝率を上げ、損失を減らすための手法で絶対に勝つ方法を授けるものではありません。
テクニカル分析の基本的考え方
テクニカル分析は、下記の3点を基本としています。
・価格はすべてを織り込む
・価格の動きがトレンドを作る
・歴史は繰り返しパターンができる
そのため、異常な動き(相場が激しく動く時)の時には、特にオシレーター系のテクニカル分析が役に立たなくなります。
大きなトレンドがない相場で機能していたRSIなどが、数値の下限や上限に張り付いたまま価格が上昇(下降)を続ける場面はひんぱんに起こります。
テクニカル分析のだまし
テクニカル分析で、買いポイントが出たので買ったら下がり続ける。良くある現象です。
売買ポイントが出たいも関わらず逆の動きをすることや、サインが出ても価格がふらふらとサイン近辺の価格で上下することが「ダマシ」と言われる現象です。
テクニカル分析は、過去の統計の結果や変動率や確率から、「こう動く可能性が高い」という答えを導き出すツールで、ダマシを無くす事はできません。
ダマシの防止策
・複数のテクニカル分析を使って確認する。
RSIは買いサインだが、移動平均は売り状態が継続している。など複数のテクニカル分析を利用する方法です。
・ダマシだと思ったらすぐにロスカット(損切り)する。
全勝を求めずに、おかしいと思ったらすぐに損切りをする方法です。
・動きが遅いツールを使う。
移動平均線を例にとると間隔が短い程、価格の動きに近い動きをするため、売買のサインが出やすくなります。
売買のサインが出やすくなるとダマシも多くなりますので、間隔を長くしたものを使うことも一つの方法です。