原油で稼ぐ国のノルウェー政府年金基金が2015年に日本国債4300億円を売却

ノルウェーは、北欧の穏やかな国というイメージ。運用資産100兆円を超える世界最大クラスのノルウェー政府系ファンド(ソブリン・ウエルス・ファンド)が2015年10~12月に4300億円程の日本国債を売却していた模様。

日経新聞が公表。日本国債はの購入は、他国の金利低下もあって買われていた。だが、ノルウェー政府年金基金は、金利低下を考慮して、日本国債を売却して他国の債券へと入れ替えた様子。

ノルウェーのイメージ

  • 2015年末の日本国債の保有残高は2兆7600億円:9月末比13%減少
  • 保有債券全体(約36兆円)の中で日本債券の占める割合は6.5%:7.5%から低下

ノルウェー政府年金基金は、原油生産を資産運用に回して成長

ノルウェーは欧州最大の原油生産国。さらに世界第三位の天然ガス輸出国であり、中東や英国の陰に隠れている産油国。原油及び天然ガスのほとんどは欧州向けですから、産油国として日本に絡むチャンスが少ないことからニュース等で取り上げられることは少ない。


ノルウェーは、欧州最大の原油生産国で、世界第3位の天然ガス輸出国である。原油の確認埋蔵量は、54億9,700万バレル(2015年1月1日現在)、全量がノルウェー領の大陸棚に存在するという。2014年の原油の生産量は、日量190万バレルで、前年に比べ3%増加した。石油精製能力は、同34万6,000バレルだ。原油の輸出量は、同128万バレルで、ほぼ全量が欧州向けに供給された。一方、天然ガスの確認埋蔵量は、72兆立方フィート(同)。2014年の生産量は、日量3兆8,000万立方フィートで、約95%が輸出に向けられた。大半がパイプラインで欧州諸国に輸送される。リムエネルギーニュース

ノルウェー政府年金基金-グローバルの巨大さ

公的年金の資産規模(平成27年3月末) ノルウェー政府年金基金は規模が大きいですね。というより日本のGPIFも規模が大きい。日本も上手く運用して、年数パーセントの利率を叩き出して欲しいものです。

  • CalPERS(アメリカ)(カリフォルニア州職員退職年金基金)36兆円
  • CPPIB(カナダ)(カナダ年金制度投資委員会)25兆円
  • GPF-G(ノルウェー)(ノルウェー政府年金基金-グローバル)104兆円
  • 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)138兆円

出典:GPIF

ノルウェーの政府年金基金の2015年リターンは+2.7%、2014年は+7.6%と良好な成績を残している。

政府年金基金グローバル(運用資産8300億ドル=約93兆2000億円)の2015年リターンはプラス2.7%と、前年のプラス7.6%に及ばなかった。同ファンドが9日発表した。株式と債券、不動産投資のリターンはいずれもプラスで、それぞれ3.8%、0.3%、10%だった。資産は3340億クローネ(約4兆4000億円)増えた。ブルームバーグ

ノルウェーのGDPは、4998億ドル(2014年、IMF)と、政府年金基金は、GDPの二倍近い額に膨らんでいます。さらに資産を増加させることに成功すれば、投資で資産を稼げる国になっていくかもしれませんね。事務局長として、この巨大な基金を引っ張っているのがクヌット・ヒャール氏。(Knut Kjaer)、日本ではほとんど知名度の無い人物ですが、世界の金融・経済に与える影響力は大きい。

昨年、政府は石油収入の八一%にあたる四百六十八億ドルを政府年金基金に振り向け、ヒャール率いる運用チームは七・九%の利回りを挙げた。十年後には基金の年間運用益が毎年の石油収入を上回り、元本を除く運用益の累計は、北海油田の原油が枯渇するまでに生み出す利益より大きくなるとの見方もある。 ヒャールに言わせれば彼の仕事は、「石油資源による一時的利益を投資によって、幾世代分も続く恒久的な資産収入に転換し」、世代間の正義を実現することだという。新潮社フォーサイト

目標は、十年後に、ノルウェー政府年金基金の運用益で石油収入を上回ること。石油による利益を使い切るのではなく安定的な資産運用に回して、継続的にお金を生み出すシステムを作り上げること。

2013 年末現在「世界の上場企業 8,213 社の株主であり、世界の上場株の約 1.3%を所有」している インターネット界隈の事を調べるお

●ノルウェーは風光明媚で自然豊か、海と山・魚・福祉と良いイメージを持っている人が多い国。その秘密は石油と資産運用。

綺麗な海と山

 

日本株にも大量に投資しており、1284社の株主になっています。地道に凄いですね。10年後か20年後の世界は、ノルウェー政府年金基金が牛耳っている可能性もありますよ。

日本国債や株式も、ノルウェー政府年金基金にそっぽを向かれると、トリプル安なんてことになりかねません。機関投資家の中でも保有しているお金の額が大きいだけに、彼らがここぞと投資した国は成長し、逃げ出した国は経済危機に繋がることも出てきます。このまま日本の債務が減らなければ日本国債暴落説が噂に上ります。

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