Amazon(アマゾン) レンディングによる融資サービスもフィンテックの一つ。
ファイナンスとテクノロジーを組み合わせた「フィンテック」は、ビジネス界の流行語。金融機関以外からの参入が増えています。アマゾンは、すでに書籍販売だけでなく流通業界の巨人に成長しています。アマゾンが提供する融資サービス「アマゾンレンディング」もフィンテックの一分野として認識されています。
Amazon(アマゾン) レンディングによる融資サービス
アマゾンは、2014年2月20日から、「Amazon レンディング」による融資サービスを提供。アマゾンマーケットプレイスに参加中の法人販売事業者を対象に必要な資金を提供する目的。
短期運転資金を貸すことが目的。ただし2015年10月7日には、既存ローンの借り換えを行える借り換え型(リファイナンス)の商品提供もスタート。
初回の申込時は、最短で5営業日、2回目以降は最短3営業日で入金完了とスピーディにお金を貸してくれるサービス。
「Amazon レンディング」短期運転資金型ローン
【商品概要】
ご融資対象: Amazonマーケットプレイスでのビジネスにおいて実績のある法人の販売事業者
ご融資額: 100,000円~50,000,000円
ご融資利率: 8.9% ~ 13.9%(年率)
返済の方式: 元利均等返済方式
返済期間及び返済回数: 3ヵ月(3回)/6ヵ月(6回)
資金使途: Amazon.co.jp内Amazonマーケットプレイスでのビジネスを更に拡大、成長していただくため
遅延損害金: 20.0%(年率)アマゾンレンディング:プレスリリース 2014年2月20日
何かのイベントやトレンドにあわせて、売れそうだという確信はある。制作や手配にお金がかかるが、銀行や信用金庫に融資依頼していたのでは間に合わないという企業の資金ニーズにちょうど応えられそう。アマゾンにとってすでに取引ある企業ですし、アマゾン上での販売実績はすぐに把握できます。しかも返済法は、売上から定額が自動返済。つまり、売上がある限り、返済は自動で行えるということです。
販売事業者の実績に応じて「Amazonレンディング」が事前審査を実施し、審査基準を満たすと、セラーセントラルと呼ばれる出品管理ツールのトップページに融資の案内が表示される。そして、都合の良いタイミングで申込から契約までをすべてオンラインで完了することができる。返済手続きはシンプルで、売上から定額が自動で返済される。繰上げ返済の申請もオンラインで解決することができる。ECのミカタ
お金を貸す側の論理からは、貸したお金が利益の出る事業に投資されて収益を生むか・融資したお金を回収できるかの二点が大切。その二点の一部をアマゾンレンディングでは解消している訳ですね。
もちろん、思ったように売上が上がらずに回収できない事例もあるでしょう。しかし、アマゾンが成長してきたようにレンディング業務も融資に関するビッグデータが溜まってくれば貸し倒れリスクも減少していくのではないでしょうか。そうなると融資利率も事業リスクにあわせて細かく設定されたり、低下して利便性向上が期待されます。
そうなると、銀行員や銀行マンの立つ瀬はなくなってきますね。
決済機能を銀行独占からIT企業がフィンテックで奪おうとしています。フィンテックは金融機関共同で稼働しているプロジェクトと独自プロジェクトの方向性とがあり!