タカタのエアバッグリコール費用:最大で2.7兆円とのニュースで株価はストップ安!

タカタのエアバッグリコール問題で、2016年3月30日の株価はストップ安の414円。ブルームバーグニュースの報道によると、リコール費用は、最大で2兆7000億円との試算。これはリコール費用を全額タカタ負担とした場合の金額。

これを全額タカタで支払うのは難しい。自動車メーカー側がどこまで支払い負担してくれるか。また、2.7兆円という金額を減らすことができるかが企業存続のカギ。資本金・売上高・総資産のどれを見てもタカタにリコール費用を払うお金はありません。逆さにふっても出てきません。

●タカタ月足チャート:SBI証券 2016年3月30日

タカタ月足チャート

リーマンショック時の水準にまで株価は下落

●タカタ(7312)のリアルタイムチャート

出典:ヤフーファイナンス

タカタのリコール費用は最大2.7兆円と試算

ブルームバーグで3月30日に流れたニュースが下記の内容。

タカタは3月半ばに顧客である自動車メーカーと会合し、今後、硝酸アンモニウムを使ったインフレータが全てリコール対象となった場合、費用は2兆7000億円になる試算を伝えた。タカタ負担を100%と仮定した場合の試算であり、インフレータ対象数は最大で2億8753万個としている。~タカタの試算は、ジェフリーズの中西孝樹アナリストが2月のリポートで想定した1兆9200億円を上回る。タカタは昨年11月、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)と最大2億ドル(当時の換算で約240億円)の民事制裁金の支払いに応じると同意した。ブルームバーグニュース

米証券会社のジェフリーズによると2016年1月29日の経営再建に向けてのキックオフ段階で6078億円のリコール費用を計上。これだけでもはやお手上げ。

現在までに世界で実施されたリコールの費用の大半は、完成車各社が品質管理費用として一時的に肩代わりしている。米証券ジェフリーズの試算によれば、業界合計で6078億円を計上。タカタの純資産は約1500億円なので、仮にいっぺんに全額請求されると債務超過に陥る。週間ダイヤモンド

タカタ株式会社の資本や売上高

  • 証券コード:7312
  • 資本金:418億62百万円
  • 売上高:6428億円
  • 純利益:-295億円
  • 総資産:4754億円
  • タカタ株式会社

リコール費用2.7兆円って、半額負担になり、売上高を全部当てて足りません。ただし、自動車会社側にも生産を急がせた・急激な量産体制を作り上げたと落ち度はゼロでない模様。フォルクスワーゲンの排ガス不正もありましたし、売上拡大に向けて相当な無理をしていたのですね。

このタカタ社エアバッグ大量リコール事件は、下記サイトが非常に分かり易くまとめていただいています。

エアバック大量リコールとは、平成20年11月にタカタ製エアバックの不具合として、ホンダが4205台を対象にリコールを発表してから平成26年までに、ホンダ、日産、トヨタ、マツダ、富士重工、三菱自動車、いすゞの国内メーカーや、GM、フォード、クライスラー、BMW、フォルクスワーゲンの欧米のメーカーまでいれると1600万台以上になる、無料回収及び無償修理を届け出たものである。そのエアバックの不具合と言うのが、“硝酸アンモニウム”の異常燃焼による高圧ガスでのインフレーターケースの破裂です。エアバッグ大量リコール事件

タカタ社のメキシコにある工場で製造された製品の工程管理に問題があるとのこと。さらに硝酸アンモニウムは湿気を含むと不安定化して異常燃焼を起こすことなどが要因。

東京電力が、福島原発事故で支払っている賠償金の総額が約5兆9722億円(2016年3月25日の数字)。お金は政府賠償や資金交付含めて国家支援で払っている状況。参考:東京電力

  • タカタ:ULLET 企業価値検索サービス
  • タカタ:ヤフーファイナンス

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