ダボス会議(WEF)2017年の重要な出来事や話し合い

ダボス会議(世界経済フォーラム)は、毎年開催される世界のリーダーたちが集まる会議。今年もスイスのダボスで開催されました。

気候や環境がメインテーマとの話もありましたが、実際は、グローバル・ポピュリズムなどの動きがメイン。

そして、中国の習主席が行った演説なども話題になっています。

ダボス会議に出席したグロービスの堀義人によると、今回のテーマは以下の4つ。

(1) グローバル経済の再活性化。インクルーシブ・グロースが肝要だ
(2) 資本市場の改良・改善
(3) 第4次産業革命
(4) 国際的協調の強化・再創造

堀義人ブログ:企業家の風景

スイスで開催

2017年のダボス会議で起きたイベント及び話し合い

WEF(世界経済フォーラム)のウェブサイトには、2017年ダボス会議の年次総会での出来事を紹介しています。

1)ノルウェー政府の支援を受け、森林減少・森林および泥炭の劣化を軽減するために4億ドルを調達し、500万ヘクタールを保護する新たな基金が発足した。このファンドは森林破壊のない農業投資に16億ドルをもたらし、雇用創出と経済成長にもつながる可能性がある。

2)感染症が流行すると素早く提供できるワクチンを作ることにより、感染症に対処することを目指して、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)が年次総会で正式に開始された。

3)中東・北アフリカの地域(MENA)における高い青年失業率に対処するため、アラブ雇用プロジェクトは、2013年以来25万人の再訓練を支援し、今現在および将来の100万人を対象としていると話しました。

4)フォーラムはカリフォルニア大学サンタバーバラ海洋科学研究所と協力し、世界の海洋および海洋資源を保護するための連合を構築した。世界自然保護基金(World Wildlife Fund)によって推定される世界共通の資源価値は、2.5兆ドルに相当する。

5)フォーラムは、責任ある、包括的かつ持続可能なバッテリサプライチェーンを構築するための官民連携に動き出した。リチウムイオン電池市場は2024年までに700億ドルに達すると予測されていますが、その生産は児童労働・労働者の健康および安全上の危険・環境への影響・ライフサイクルの持続可能性などの問題に直面しています。

6)世界最大の消費財・小売業者およびリサイクル会社を含む40の政府および企業は、現在の14%から70%までにプラスチック包装の世界的な再利用およびリサイクル率を高める計画を​​支持した。

7)社会起業家Mattia Damonと共同設立されたwater.orgのGary Whiteは、350万人の人々に清潔な水を提供するために、Stella Artoisとの新たな120万ドルのパートナーシップを発表しました。

8)グッドウェーブ・インターナショナル(GoodWeave International)は、サプライチェーンにおける近代的奴隷制を停止するための新しい国際プログラム「ソーシング・フリーダム(Sourcing Freedom)」を発表しました。世界中で強制労働と拘束労働に2,100万人が雇用されていると推定されています。このプログラムは、さまざまな業種の多くのグローバル企業によって支援されています。

9)世界最大の金融サービスプロバイダー、世界のITおよびテレコム企業、国際的な人道的コミュニティの一部は、危機に瀕した人口のデジタル現金支払いをより有効にするための6つの原則に合意した。デジタル・キャッシュは、起業家精神を育成し、地域経済を拡大する実績があります。

10)最後に重要なことは、100社の主要企業が、レスポンシブル・アンド・レスポンシブル・リーダーシップのためのコンパクトに署名したことです。コンパクトはフォーラムの国際ビジネス評議会(International Business Council)と共同で開発され、長期的なアプローチの測定を可能にするフレームワークを開発する予定です。

WEFのウェブサイト:10 achievements from Davos 2017

さらに、重大なストーリーについて

中国

中国の新たなリーダーシップ

中国は可能性と秩序のある投資環境を用意していく。外国人の投資家による中国市場へのアクセスを拡大し、高度で実験的な自由貿易圏を作る。知的財産権の保護を強化し、中国市場をもっと透明化してより良い規制を敷き、安定した経済活動を行なえる土壌を整える」 ニューズウィーク

アメリカがトランプ大統領のもとで、保護主義に傾くなか、中国の習主席が自由貿易を訴えて、世界経済フォーラム出席者からの喝采を得る。とても面白い構図で数年前ならば考えられなかった事態です。

アメリカとトランプ政権

過去8年間の米国と別れることになる。米国と世界の両方にとり、トランプ政権が何をもたらすのか、まだ分からない。

欧州の現状

英国のメイ首相は、ブレグジット計画の概要を説明

新しい世界秩序

  • 以前より指摘されている通り、超大国が支配する単極性の世界から多極化した世界に変化している。
  • 貿易・通貨・経済・金融について摩擦が増える
  • 1930年代のような、利己的な国家が増える可能性がある。
  • グローバリゼーションが雇用を破壊したというには、もっと分析が必要
  • 8人の人間が、世界人口の半分と同じ富を支配する世界は喜ばしいものではない。

国際非政府組織(NGO)オックスファムは16日、世界で最も裕福な8人の資産が、世界人口のうち下位50%(約36億人)の合計額とほぼ同じだとする報告書を発表した。ロイター

このダボス会議こそ、グローバルで恩恵を受け、それを推進している組織の一つ。グローバルが全て悪いわけではなく、世界に果実をもたらしていることも事実。

しかし、WSJが、民衆の怒りに触れた貴族たちという記事を執筆しているように、現代の貴族たちであるのも確か。お金・マネーは、格差の広がりで少数の富豪達に集まっていることをNGOのオックスファムがレポートしたことは、ダボス会議においても取り上げられたように、大きな関心を集めています。

分断される世界

今後、トランプ政権に対して、WEFはどのような行動に出てくるのでしょうか。

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