暇つぶし社会ゆえに遊びや創造をする人がお金を稼げる

物の消費から経験の消費に変化した現代社会。物を買うよりも体験することに主眼が置かれています。麻布でのプチ湯治、近場でのバーベキュー、ホテルでのキャンプなど様々な経験を東京は味わえます。

ところが、物はいくらでも買えますし、お金にも限度はありません。しかし、時間は同時にいくつも消費することができません。一日の上限は、24時間と決まっており、その限られた時間しか資源はありません。

それが、「残念なエリート」という書籍の中で、山崎将志氏のいう「暇つぶし社会」。

本来、人間にとっての必需品である食べ物を作る農業や漁業よりも、音楽・スポーツで人を楽しませる歌手やスポーツ選手の方が超高給取りです。しかもその格差は数倍どころか数百倍や数千倍に及ぶケースすらありますね。

野菜

そっらのエンターテイメントで楽しむながら、少し違和感を感じることはありませんか。年間数百万円のお金を稼ぐのに必死な第一次産業よりも音楽家・ユーチューバ―・スポーツ選手の稼ぎがはるかに高いことに。(エンタメ業界の高給はピンキリです)

ギター

同じ、サッカー選手でも、日本のJリーグのトッププレイヤーですら、5000~1億円がやっと。ところが、世界のトッププレイヤーだと数十億円のお金を貰います。その理由は時間という限られた資源の奪い合いになっているから。

現代社会は、すでに、生きていくために必要な分の生産に苦労することはなく、いかに余暇を楽しむかに重点が置かれています。

そして、それは、「時間消費社会=経験経済」でゼロサムゲームになります。

経験経済とは、モノを使って得られる経験に対してお金を払う経済。経験するというのはイコール時間を使うということだ。だから消費は、1人あたりの持ち時間×人数で決まる。問題は一人当たりの持ち時間に制限があるということだ。残念なエリート山崎将志

これ、一理あると思います。近年の世界経済は、需要不足が深刻になり物が売れません。米国のショッピングモールはどんどん閉鎖されて、アマゾンをはじめとするオンラインショッピングにシェアを奪われたまま。

ショッピングモール

そして、インターネットやスマホの普及によって、テレビ・雑誌・本はどんどん売上を落としています。昔のお金持ちは、高級車・豪邸・高級時計・服を購入したり、失礼ながらキャバクラで豪遊したりと派手にお金を使っていました。

それに対して、近年のお金持ちは、そんなにお金を使いません。それこそ、スマフォゲームのガチャに数万円・アイドルやアーティストのライブに行っても数万円と数十万~数百万円を使うような場面がめっきり減りました。生活必需品・ステイタスのために買う品物に比べてささやかな消費です。伊勢丹に服を買いに行くならば、電車賃・休憩のお茶代・昼食代と他にもお金を使うのに、オンラインショッピングだとそんなに使いませんしね。

だからこそ、暇つぶし社会では、個人個人の時間を各企業が奪い合うことになり、何かがブームになれば、他の業界が落ち込んでいき、全体としての経済のパイは変わらないのです。

 

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