米国の大学は、授業料が高くなり奨学金を返せなくなっている?
米国の大学の授業料は高い?安い?幾らくらいかかるのでしょうか?子供が留学・入学希望や社会人になっての留学と気になることも多いではないでしょうか。
私立大学と公立大学では、10倍の開きがあるとの話もあり、授業料の目安について調べてみました。
米国の大学の授業料について
米国の大学の授業料について、幾つかのウェブサイトから調べてみました。
【人気大学の年間授業料(2011年)】
米国人気大学の授業料 | 授業料(ドル) | 授業料(円) |
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ハーバード大学 | 39,849 | 3,187,920 |
プリンストン大学 | 37,000 | 2,960,000 |
エール大学 | 40,500 | 3,240,000 |
コロンビア大学 | 45,290 | 3,623,200 |
カリフォルニア工科大学 | 37,704 | 3,016,320 |
マサチューセッツ工科大学 | 40,732 | 3,258,560 |
スタンフォード大学 | 40,569 | 3,245,520 |
シカゴ大学 | 42,783 | 3,422,640 |
ペンシルべニア大学 | 42,098 | 3,367,840 |
出典:U.Sニュース ベスト カレッジ ランキング、円は80円で換算。
米国の人気大学の授業料は、一年間で約4万ドル、日本円に換算して約300万円です。4年間通うと授業料だけで1,200万円必要になります。
日本の大学は、4年間で、国立大学の約242万円に対して、最もお金のかかる私立の医科・歯科大学では、約1,700万円~約1,835万円です。
近年、米大学の学費が高騰していることがある。これは国の財政赤字とも関係しており、州立の大学でも州外から入学する場合には、平均で2万4千ドル/年の学費がかかる。さらに、私立大学では3万5千ドル/年となり、それに家賃や生活費を加えると。出典:起業家のための成功法則
米国の学費上昇と様々な問題
米国の大学の学費は上昇しており、貧富の格差拡大と教育問題。高い学費を払って卒業しても就職難民や奨学金を返済できるだけの稼げる職に就けないなど問題が起きつつあります。
米国の大学学費の上昇
米国の4年制私立大学における2007─08年度の学費が前年から6.3%上昇し、平均で2万3712ドル(約272万円)に達したことが、米大学関連団体のまとめで判明した。 米国の大学や短期大学、各種学校などが加盟する非営利団体カレッジ・ボードが22日に、各大学の授業料や寮費などをまとめた報告書を発表した。
4年制私立大学では、学費2万3712ドルのほか、その他の必要経費を含めると、前年から5.9%高い3万2307ドル(約370万円)が必要となる。
4年制公立大学の場合、学費は前年比6.6%高の平均6185ドル(約71万円)で、寮費など必要な総額費用は前年から5.9%高い1万3589ドル(約155万5000円)。
2年制公立大学の学費は前年比4.2%高の2361ドル(約27万円)だった。
出典:大学プロデューサーズノート
米国アイビーリーグの学費平均とその価値
平均すると年間$53,528となります。卒業するまでの4年間では単純計算で$214,113、つまり1,663万円かかるわけです。これは例えば早稲田大学法学部に4年間通うコストの4倍以上だと思います。
出典:Markethack
大学により学費に10倍の差
一番安い州立大学と一番高い私立大学の授業料の差は約10倍あります。また、州立、私立、それぞれの中での差を見ると、授業料に3倍もの開きがあります。
日本と異なり、私立大学へは税金からの補助金はありません。すべての経費を授業料や寄付に頼る、独立採算での大学経営です。
一方、州税で運営されている州立大学では、連邦制で独立性の強い州の考え方や財政状況の違いが、授業料の差となって現れてきます。このような事情で、大学間の授業料の差が大きくなっていますので、大学選びの際に十分調査が必要です。
一般的な目安としては、「州立大学の授業料は州民で1万ドル、州外民で1万5千ドル、私立大学の場合は3万5千ドル」と言えます。
出典: Lighthouse
米国大学の授業料
米国の大学の授業料には、大きな格差があり、奨学金問題・入学時の課外活動の問題などがあります。基本的に学費中心に掲載しましたので、生活費が別途かかります。
大学の教育費については、今後、詳しく調査を行っていきます。引用させていただきました各ウェブサイト様には、心より御礼申し上げます。
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