お金を貯める増やすための年代別資産運用
お金の運用や使い方は、年齢や生活環境によって変わってきます。そこで年代別のお金についての考え方をまとめてみました。
20代:独身時代
・収支バランスを自分で考え実行する。
・将来に向けて毎月積み立ての金融商品で着実に貯金する習慣を作る。
・お金についての経験を積みながら学んでいく。
働き始めたばかりの20代では、収支バランスを上手く取ることから始まり、できれば毎月貯金を行えるように習慣づけていきましょう。
社会人になると仕事・プライベート双方でお金の感覚が学生時代と異なります。
お金を稼ぐということ。使うということ。社会に出回るモノの相場観を磨くことでお金を身近なものとし有効に使えるようになりましょう。
投資・運用について
まずはタネ銭(投資の元となる余裕資金)づくりのために給料天引きの財形や定期預金などを始めましょう。ここでのポイントは利率よりも毎月幾らを積み立てるか。積立額次第で5年~10年後の資産に大きく差が出ます。
20代のうちは仕事に対しても全力投球が必要な時期ですので、投資で大きく増やすことよりも積み立ててタネ銭を作ることを考えることです。
【毎月積み立てのパワー】
毎月1万円 | 毎月3万円 | 毎月5万円 | |
---|---|---|---|
3年後 | 36万円 | 108万円 | 180万円 |
5年後 | 60万円 | 180万円 | 300万円 |
10年後 | 120万円 | 360万円 | 600万円 |
毎月3万円を10年間積み立てれば360万円の預金ができますので、30代に入ればこのお金を有効に活用することができます。
今は超低金利時代ですが、複利効果を利用して資産を増やしていきましょう。
おススメの金融商品
財形、定期預金、ある程度資金が貯まり興味があれば株式やFXに一定額を決めて投資をしてみるのも良いでしょう。
ただし、興味があって時間をかけられる人だけです。
投資や経済にあまり興味を持てない人は、自分の得意分野(仕事)を磨きながら自分自身に投資しながら、コツコツと積立ていくだけで十分です。
30代:結婚、住宅~自分の進む道を考える時期
考え方
自分の生き方を考え、その生き方に沿ったお金の活用をしていく時期
30代(20代後半~40代前半含む)は、自分自身の人生の転機になるイベントが到来する可能性がある時期です。
結婚・住宅購入・子供の誕生・転職・独立などを体験した方も多いことでしょう。
人生の三大資金「住宅・教育・老後」の第一歩
マネープランの中で大切な人生の三大資金への第一歩を考える時期です。
マイホームの購入を希望するなら、頭金作りと住宅ローンについて計画し実行がお金についての一番大きなポイントです。
住宅ローンやマイホーム購入についてはこちら
20代前半の頃は、同僚や学生時代の友人と自分の生き方に大きな差異がなかったかもしれませんが、30代になると生き方や重要視する事がそれぞれ異なってきます。
そのため、人生のロールモデルを見出し難くなることもあるかと思います。
できるだけ、20代~30代のうちにリスクを恐れ過ぎずにチャレンジし経験を積んでおいてください。年齢が上になればなる程、リスクに挑戦しにくくなります。
おススメ運用商品
それぞれの生き方やライフイベントにより大きく異なる時期です。
この時期は、自身の資産・興味の持ち方により様々な運用方法を選べる時期ですので、万人受けする金融商品はなく個人個人に合わせて考えていく必要があります。
40代:充実の時期
考え方
40代は20代~30代をどう過ごしてきたかの答えが出始める時期です。
お金の面においては住宅ローン・教育費・介護などの面で悩むことも増えてくることかと思います。
仕事面においても責任や目を配る範囲が広がることでしょう。
すでに家を購入済みであれば住宅ローンの返済を優先し、まだ購入前であれば、住まいをどうするかについて決めていかなければいけません。
一生賃貸に住まう、定年後に田舎に引っ越す、海外に引っ越すなども選択肢の一つです。
おススメ金融商品
おそらく、20代~30代で自分が資産運用に対してどのような考えを持っているか分かってきたと思います。
・リスクを取りたくない人
・金融や経済に興味のない人
・積極的に投資をしたい人
・投資に真剣に取り組みたい人
リスクを取りたくない人は無理にリスクを取らない方が無難です。元本保証もしくはそれに近い商品で有利なものを選ぶことです。
自分に合った運用を心がけていくことと、ある程度の資産(余裕資金)が貯まったならば分散投資を実行していくことがポイントです。
50代:セカンドライフ・老後の準備期間
考え方
そろそろ、住宅ローンや教育費にも目途が立ってきた時期。 老後資金の準備をしながら自身の人生について精神的豊さを求めていきましょう。
資金的には余裕が出る可能性がありますので、余裕があれば住宅ローンの繰り上げ返済や自身の投資適性に合わせて投資を行ってみても良い時期です。
おススメの金融商品
資産の状況次第で、多彩な金融商品にチャレンジできる時期です。
また、もしここまで一切、投資や資産運用を行ってこなかった場合には一定額を投資に回してみてもいいかも=60代以降に初めて投資を行うのは投資額も大きくなりがちなだけに万一のリスクが大きく危険です。
60代:老後スタートの時期
考え方
60代の初めはまだまだ現役バリバリの時期です。 とはいえ、仕事その他で大きな変化もありえる時期です。
60代以降に言えることは、20代~50代の積み重ねがあって今があるということです。一発逆転などを狙って貴重なお金と時間を浪費せずに、家族やパートナーと相談しながら、60代以降を豊かに生きていきましょう。
60代では、老後をどう生活するかが重要で様々な選択肢が出てきます。
都心で暮らすのか地元に戻るのか。子供・親についてなど多くの重要な決断を行う時期でもあります。
その決断次第で必要なお金の額や使い方について大きな違いが出てきます。
特に60代で下す決断は、若い頃と異なり、お金の額が大きくやり直しが効かないことも多い事が特徴です。
決断には時間をかけることと家族とじっくり時間をとって話し合うことをおススメします。
おススメの金融商品
保有資産の分類を行い(資金の性格)、余裕資金は投資に回してみましょう。
ただし、これまで一切、投資や投機の経験がない人がいきなりリスクのある金融商品に取り組むことは避けましょう。
退職金や遺産相続などで大きなお金が入ることもありますが、そちらは安全性を重視した金融商品(定期預金や国債)で安全確実に運用しましょう。=増やすより減らさないことです。
平均寿命
2010年厚生労働省データ によると、男性:79.64歳、女性:86.39歳が平均寿命です。
日本人の寿命の長さは世界一です。
(国連・IMF・OECD)