為替相場は固定相場制と変動相場制の二つがある

為替相場:固定相場制と変動相場制

外国為替は、国ごとに違う通貨を使っていることから、通貨を交換することを外国為替といいます。その交換レートを外国為替相場(外国為替レート)と呼び、現在の外国為替相場は、常に交換レートが変化します。

固定相場制

現在の価格が変動する外国為替相場(変動相場制)に対して、為替レートが固定もしくは狭い範囲でしか動かない為替相場を固定相場制またはペッグ制(安定相場)といいます。

日本では、第二次大戦後に、固定相場制が採用されており、1ドル=360円のレートが長らく続きました。

固定相場制のメリットとデメリット

●メリット

・短期的に貿易環境が安定します。為替変動があると国内価格が一定でも海外価格がレートにより変動しますので、変動を考慮にいれた方法を取る必要があります。

・為替リスク低減に伴う資本流入の促進が見込める

●デメリット

・自由な資本移動と金融政策の自由度が両立しない

・長期的に見ると為替レートは適正な値から乖離します。

・国際収支バランスや国際競争力を為替レートで調整することができない。

変動相場制

変動相場性は固定相場のように通貨の交換レートを一定の範囲に固定しない制度です。

為替レートの決定は、マーケット(外国為替市場)に任せる制度です。

変動相場性の場合は、国際収支の不均衡を調整すると考えられます。

貿易収支の赤字が膨らむとドル買い需要が増えて円安・ドル高に動きます。その結果、輸出が増えて、輸入が減り貿易収支赤字が改善されます。

ところが、なかなか理想通りには動かないことから赤字国は赤字のまま、黒字国は黒字のまま推移しやすいことから、為替レートが経常収支を完全に均衡させることは難しいことが分かっています。

そのため、各国中央銀行は市場介入によって為替レート操作を行います。

ただし、介入は一時的に相場を調整できても長期的な効果は薄い・ないとも言われています。

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