経済危機を増幅させたCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは

米国のサブプライムローン危機・ギリシャ危機と、何らかの危機の時に、登場する言葉がCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)です。

デリバティブ(金融派生商品)の一つで、債務不履行のリスクを売買します。

CDS=債務不履行リスクとは?

企業や政府機関・国は、投資家向けに債券などを発行してお金を集めます。

ところが、債券を発行している企業(機関)が倒産してしまうと借りたお金を返せなくなります。
このことを債務不履行と呼ぶわけですが、お金を貸している(債券を購入して持っている)側としては、たまったものではありません。
その債務不履行リスクを避けるためにCDSが買われるのです。もちろん、CDSを買うにはお金が要ります。

企業や国が倒産した時にお金が貰える倒産保険とイメージできます。

智恵蔵のCDS解説

CDSの契約に基づいて、対象となる企業が破綻し金融債権や社債などの支払いができなくなった場合、CDSの買い手は金利や元本に相当する支払いを受け取るという仕組み。国際スワップデリバティブズ協会(ISDA)によると、世界のCDS市場は2007年末には債務の額面残高62兆ドル規模に達したとされる。

もし、対象企業が倒産しなければ、CDSの発行元は、元手をほとんど必要とせずに、保険料として手数料だけ徴収し利益を得ることができます。

ところが、恐ろしい程の対価があることが、発覚したのです。すなわち、対象企業の倒産リスクです。

リーマンショック・AIGとCDS

リーマンショックの時には、大量のCDSを発行していた大手保険会社AIGが経営危機に追い込まれました。CDSは、経済が順調な時には問題なく、発行元に利益をもたらしてくれますが、一旦、経済危機に陥るとドミノのように発行元に対して資金を要求します。

それが、サブプライムローンからリーマンショックに至る経済危機でAIGを襲ったのです。

現在、ギリシャを中心としたソブリン危機が世界経済を揺るがせている中で、政府や政府機関が発行する債券に対するCDS(ソブリンCDS)が注目されています。

経済危機にある国のデフォルト懸念が高まるとこのソブリンCDSの価格が上昇します。

その上昇度や価格によって、デフォルトの確率の目安の一つにしています。

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