国ごとの国債ではなく共同で発行するユーロ共同債とは?導入反対・賛成

ユーロ共同債とは

ユーロとギリシャを巡る問題の中で頻繁に登場するユーロ共同債についてです。

通貨が「ユーロ」に統合されたとはいえ、国債は、各国が独自に発行していました。

ところが、ギリシャを始めとした財政危機(ソブリン危機)により、国によっては、自国の国債利回りが急騰してしまい、資金調達ができなくなりました。

そのため、各国が独自に発行するのではなく、ユーロ全体で共同して発行しようというのが「ユーロ共同債」です。

ユーロ共同債の発行に賛成・反対

ユーロ共同債は、ユーロ全体にお金を貸すことになります。

そこでお金の貸す側の立場で単純な例を考えてみましょう。 数字は仮想です。

各国が独自発行の場合

あなたがお金の貸主なら、ドイツには2%の金利でお金を貸すかもしれません。フランスは3%、スペインは8%、ギリシャは、うーん貸したくないけど、どうしてもというなら15%で貸します。

ユーロ共同債の場合

ユーロ全体か。ドイツ単体だと2%だけど、フランスやスペイン・ギリシャまで入ってくるとなると、3.5%でしか貸せないなあ

結果(数字は仮想)

ドイツ単体で発行する場合、2%の金利で発行できたのに、ユーロ共同債だと3.5%の金利でしか発行できません。

ギリシャやスペインは、万々歳ですね。しかし、ドイツ単体で考えれば金利が上昇して資金調達コストが高くなってしまいます。

ドイツが反対したくなるのは分かります。

各国の国債利回り

各国の国債利回り:2012年5月24日
日本10年国債利回り: 0.873%
米国10年国債利回り:1.748%
英国10年国債利回り:1.771%
ドイツ10年国債利回り:1.375%
フランス10年国債利回り:2.603%
イタリア10年国債利回り:5.769%
出典:国債投信投資顧問

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