関税撤廃とルール統一が目的のTPP交渉が大詰め:日本の主な関税率

TPPは、環太平洋戦略的経済連携協定のことで、環太平洋パートナーシップ協定(Trans-Pacific Partnership)と呼びます。

TPPの原則と目的

高い水準での貿易自由化を目標にした協定。

●TPPの原則は「関税の撤廃」と「各国の様々なルールや仕組みの統一」にあり、2011年11月に重要な概要が公表されました。

  • 包括的な市場アクセス(関税その他の非関税障壁を撤廃)
  • 地域全域にまたがる協定(TPP参加国間の生産とサプライチェーンの発展を促進)
  • 分野横断的な貿易課題(TPPに以下を取り込みAPEC等での作業を発展させる)

    (1)規制制度間の整合性
    (2)競争力及びビジネス円滑化
    (3)中小企業によるTPPの利用、開発

  • 新たな貿易課題:デジタル経済やグリーン・テクノロジー等の貿易や投資の促進
  • 生きている協定:将来生じる貿易課題や新規参加国によって生じる新しい課題に対応するため、協定を適切に更新

外務省のTPP特集

参加国

参加を表明しているのは太平洋を囲む9か国

アメリカ、シンガポール、ニュージーランド、ブルネイ、チリ、オーストラリア、ペルー、マレーシア、ベトナム、メキシコ、カナダ、日本

参加予定国

2013年8月の参加予定国:出典外務省


TPP年内妥結へのスケジュール

2013年8月22日~30日:ブルネイでの第19回会合

2013年秋:閣僚会合

2013年10月7日・8日:インドネシアでTPP首脳会合

2013年12月:妥結を目標

TPPによる関税自由化率

当初、関税品目の90%~95%を協定発行日に無くし、残りの品目も7年内に段階的に減らす予定。

ところが、年内妥結を米国が目標としていることで、関税をなくす猶予機関を10年~20年程度に認める可能性が生じています。

日本が重要視する農作物5品目

米・乳製品・牛豚肉・砂糖・麦

現在の米の関税率は、基本税率が402円/kg、暫定税率が49円/kg、WTO協定税率が341円/kgで、税率換算すると778%になります。

関税率が高い程、輸入品の販売価格は高くなり国内品の価格競争力が高くなります。

外国の日本製品に対する関税率

他国も日本製品に関税をかけており、税金を上乗せした価格で販売されています。

自動車の関税率

米国:自動車2.5%、トラック25%
豪州:5%
マレーシア:15%
ベトナム:74%
日経新聞より

TPP実施によるメリットやデメリット

下記のような事が起きる可能性

・海外諸国との競争で肉や米など農産物の価格が安くなる

・関税撤廃で海外の製品が安くなる

・輸出企業は関税撤廃で海外で製品を売りやすくなり、進出も容易になる

・日本の農産物を海外で売りやすくなる

・ルールを統一するため、生産・原料などの表記が変わる

・関税撤廃で価格が安くなり、さらに競争激化でデフレが進行する

・農業の競争力が低下し自給率が低下し、農業関係の失業が増える

・農業従事車が工業やサービス部門に流入し構造転換が起きる

TPPおよび関税率に関するサイト

主な商品の関税率の目安:税関

毛皮のコートの関税率は20%!

実行関税率表:財務省貿易統計

世界各国の関税率:JETRO

包括的経済連携に関する資料:農水省

TPP政府対策本部:内閣官房

このページの先頭へ