ヘッジファンドの代表格としてジョージ・ソロス時代を築き上げた思考法

ジョージ・ソロスは、ハンガリーに生まれたユダヤ系アメリカ人です。 ヘッジファンドの第一人者として有名で、1992年に英ポンドを為替介入で防衛するイングランド銀行との戦いは、イングランド銀行を倒した男としてソロスの名前を有名にしました。

ソロスのファンド:クォンタム・ファンド

1969年にジム・ロジャースとともに立ち上げたヘッジファンドがクォンタム・ファンドです。ジム・ロジャースも後年、非常に有名になった投資家で、株式や債券を買って保有するだけの投資信託から、自由に世界のあらゆる商品(株・為替・貴金属・原油など)を売買するヘッジファンドの代表として、世界中で名が知れ渡っています。

時には、ヘッジファンドや投機が、世界経済を乱す元凶として、名指しで槍玉に挙げられています。

ジョージ・ソロスの考え方

1.市場価格は、ファンダメンタルズを常に歪める

2.金融市場や市場価格は、逆にファンダメンタルズに影響を与える

3.効率的市場仮説は成立しない

効率的市場仮説:市場は、常に入手可能な情報を織り込んでいる。株式をはじめとした市場は、完璧に機能しており価格は常に適正という経済学の理論です。 ゆえに、独自の投資方法で市場平均以上の利益を長期間出す事は不可能となります。

ところが、ジョージ・ソロスは、市場は完全ではないと説きます。

効率的市場仮説だと、市場は常にファンダメンタルズを反映し、異常な価格はつかないことになります。

それに対して、ソロスは、金融市場はファンダメンタルズを変える力を持っていると主張します。 つまり、市場から収益をあげることが可能になります。

バブル崩壊までの七段階サイクル

ジョージ・ソロスの考える金融市場でバブルが起き、壊れるまでサイクルです。

どのようなバブルも同じような展開で起きることを示しています。

七段階サイクル

1.開始→2.加速→3.中断と試練の克服による強化

4.黄昏の時間→5.頂点→下向きの加速→金融危機

リスク管理ツールの問題

ヘッジファンド「LTCM」が失敗した理由の一つにリスク管理ツールの問題があります。ボラティリティと相関関係の着目したリスク管理は、市場の取引量を増やすことに成功し、その後の金融危機を大きくすることにつながっています。

ソロスの考え方でいう「均衡点」は、振り子の中間点・平均点と置き換えて考えるとわかりやすくなります。振り子が小さくから中くらいに振れている場合には、統計による計算も行えて、おかしなことは起きません。ところが、振り子を壊れるくらいに振ると糸が絡まったり振り子自体のバランスが狂いひっくり返ったりします。この状態が金融危機で、普段、使われているリスク管理ツールが役に立たないのです。

経済の情報が多すぎる

個人投資家にとって、ジョージ・ソロスなどの有名投資家・銀行などの機関投資家は誰よりも多くの情報を得ていると考えがちです。

しかし、ソロスがいうには、情報が多すぎて消化できない。これは、私も金融当局自身にも言えることだと述べています。

個人・政府・金融当局に限らず、不合理な判断や決断を下すことを強いられています。

ところが、大学の経済学では、効率的市場仮説など、正しい期待・完全な情報を前提にしているからおかしくなるとソロスは、話しています。

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