スピリチュアル治療の名目で、82歳の母を騙したサビネ・ボギッシ容疑者が逮捕される

ブラジルでの詐欺事件は、187億円相当の被害もさることながら、その内容がショッキング。

母親から娘が病気治療を名目に、お金を騙し取るというひどい内容。

ブラジルのリオデジャネイロで起こった事件は、ルーマニア生まれの著名なアートコレクター「ジャン・ボギーシ(Jean Boghici)」の遺族間の争いです。

82歳の未亡人には、サビネ・ボギッシ容疑者という娘がいました。

サビネ・ボギッシ容疑者は、精神的な問題を抱えていたことから、母として悩んでいたところもあるのでしょう。

占い師の女性及びスピリチュアル治療を行う「聖人の母」と名乗る女性に、娘にスピリチュアル療法が必要と説明されて、信じてしまいます。

そして、娘のサビネにも話すと治療を受けたいと承知したため、送金&治療を開始しました。

事件の発端は2020年1月にリオ市コパカバーナで、国内有数の美術品収集家だったジェアン・ボギッシ氏の未亡人が見知らぬ女性から声をかけられ、彼女の娘のサビネ氏が「近い内に病気で死ぬ」と告げられた事にあった。

この女性は千里眼の持ち主だと自己紹介すると、占い師を名乗る女性とスピリチュアルな治療を行う「聖人の母」を名乗る女性に未亡人を引き合わせた。

未亡人の娘は若い頃から精神的な問題があった事もあり、スピリチュアルな療法での治療が必要と言われた未亡人は女性達の言葉を信じ、帰宅するとすぐ、娘に一部始終を説明。娘が治療を受けたいと言ったため、2020年1月22日~2月5日に8回、計約500万レアルを送金したという。

だが、偽の治療が始まった後、娘は母の周囲の人達を遠ざけて彼女を孤立させた上、使用人も解雇した。これを不審に思った未亡人が送金を停止したところ、娘や共犯者達が未亡人を脅迫したり暴行を加えたりするようになったため、老女はやむを得ず、送金を再開したという。ヤフー

ところが、せっかく、治療を始めたのに、母を孤立させるような事態に。しかも、貴重なアートコレクションを盗みだすなど犯罪にまで発展。

そして、警察の捜査では、娘もスピリチュアル治療師もグルだったという落ちです。ローザ・スアネスコ・ニコラウ容疑者は、サビネ・ボギッシ容疑者の恋人。

うーん。周囲の人から孤立させるのは、典型的なカルト団体のやり方です。サビネ容疑者は、大金持ちの娘ですから、いずれは、いくらかの遺産を相続できる立場。うまく、詐欺グループに取り入られたのかもしれません。

スピリチュアルを全否定したくはありません。しかし、スピリチュアルな治療で人助けや平和を祈願しているはずなのに、高額な治療費やセミナー代を要求するケースはたくさんあります。昔から、怪しい新興宗教が勢力を伸ばす理由の一つに、病気治療を旗印にしているところがたくさんあります。

もし、本当に、世界平和や病気の根絶を目指すなら、高価な治療費や裕福な生活をする必要ないはず。フィクションでは、ブラックジャックやワンピースのドクターくれはのように、高価な治療費を請求する名医もいるでしょう。

しかし、現実には、標準治療が存在しています。その上で、とんでもない治療費を請求する治療家は、眉につばをつけて聞いておきましょう。

ニセ治療にひっかかると、お金だけでなく、必要な治療を受けられないというリスクを負うことになりますからね。

87歳で死去したアートコレクターのジャン・ボギーシ(Jean Boghici)

このページの先頭へ