高額療養費制度により医療で負担するお金は8万円強で済む

病気にかかったときにいくらくらいお金がかかるのかは、関心の高い話題です。

暮らしのお金について

自己負担額と高額療養費制度

病院の窓口で支払う自己負担は医療費の3割相当額ですが、病気の種類によっては自己負担が大きくなります。

そのために、負担を軽減する制度として公的健康保険に高額療養費制度があります。

高額療養費制度は、1カ月の自己負担額がその人の所得によって決められた限度額を超えた場合、その超えた部分のお金を払い戻してくれる制度です。
戻ってくるのは公的健康保険で支払われる医療費で、食事代・差額ベッド代・高度先進医療費などは含まれません。

限度額も一般的な収入の人の場合は8万円強で済みますので医療費が100万円かかったとしても自己負担するお金は8万円強で済みます。

詳しい計算はこちら

●高額療養費の自己負担限度額の計算方法

70歳未満の場合 70-74歳の高齢者の場合
対象者 負担額 対象者 負担額
低所得者
(生活保護の被保護者や市町村民税非課税世帯)
35,400円 低所得者1(市町村民税非課税世帯などの人でかつ所得が一定基準に満たない人) 15,000円
一般 80,100円+(医療費―26,700円)×1% 低所得者2(市町村民税非課税世帯の人)
上位所得者(標準報酬月額が53万円以上の被保険者およびその被扶養者) 150,000円+(医療費―500,000円)×1% 一般 62,100円
現役並所得者 80,100円+(医療費―267,000円)×1%

また、同一世帯においては、世帯合算できる制度もありますので、高額な医療費に対して過剰に心配する必要はないといえます

ガンなどの場合、手術費・入院費などについて簡単に治療費を計算できるサイトが、 がん治療費ドットコムです。

 

例えば、胃がんが重くなり、全部あるいは2/3切除した場合の医療にかかるお金は次の通りです。

胃がんの治療費

入院費用について調べると

濃沼信夫(こいぬま・のぶお)・東北大学外学院教授らが、2006年の9月の日本癌学会で発表した調査結果*によると、直接費用の年間自己負担額です。

東北大、自治医大、国立がんセンター等全国の中核がん医療機関35施設を対象にアンケート調査を実施、がん患者からは4174人(回答率52.1%)、がん臨床医からは691人(回答率32.5%)を得た、とのことです

1.入院費用:50万6000円

2.外来費用:12万9000円

3.交通費:6万円(付き添いの交通費を含む)

治療費と入院費を合わせると約200万円のお金がかかります。

ところが、高額療養費制度を適用すれば、一般的な収入の人は月に8万円~9万円程度の負担額で済みます。(自己負担後に払い戻し)

全国健康保険協会:高額な医療費を支払ったときは高額療養費で払い戻しが受けられます。

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